2014 Fiscal Year Annual Research Report
配偶者との死別後のグリーフケアを日中両国で共有するための基礎的研究
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24651280
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
日野 みどり 同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (00367632)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | グリーフケア / 中国 / 上海 / 北京 / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.海外共同研究者である康越副教授(北京化工大学文法学院)および陸緋雲教授(上海財経大学人文社会学院)と連携して、北京および上海の2都市における高齢者のグリーフケア(特に当事者どうしによるピアサポート)へのニーズに関するアンケート調査を実施した。また、この調査により得られたデータを整理・分析し、結果を把握した。上記2都市のうち、上海に関しては研究代表者・日野が2014年11月26日から30日まで訪問し、陸教授とともに調査の進行管理などに従事した。 2.2015年3月7日、連携研究者である河合千恵子協力研究員(東京都健康長寿医療センター研究所)、および上記2名の海外共同研究者の出席を得て、本研究課題の最終報告会を中国・北京において実施した。席上、上記各研究者および研究代表者がそれぞれ報告を行い、前項1の調査結果についての情報共有ならびに質疑応答、日本におけるグリーフケア研究の歴史的経緯ならびに現状、中国におけるグリーフケア研究をめぐる現状認識の紹介、今後の研究の方向性に関する意見交換などを行った。この最終報告会は、本研究課題において行われた資料収集および現地調査の成果を共有する場となったのみならず、3年間の研究課題遂行期間を通じて、日中の各都市の関係者全員が一堂に会して直接議論する初めての機会でもあり、問題関心を等しくする日中両国の研究者が学術交流を行う場としても貴重な集会となった。 3.前項1の上海訪問中に、本研究課題実施1年目に訪問調査を行った遺族の自助グループを支援する企業「福寿園」の従業員と面会し、その後の状況などについて情報交換を行った。
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Research Products
(2 results)