2014 Fiscal Year Annual Research Report
スペイン・ルネサンス思想研究における文献学的実証分析
Project/Area Number |
24652017
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
安藤 真次郎 龍谷大学, 文学部, 教授 (70309110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 竜仁 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (70405364)
岡本 信照 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (90309518)
立岩 礼子 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (80321058)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ルネサンス / 人文主義 / スペイン思想 / ユートピア / ネブリハ / ルイス・ビーベス / ルイス・デ・レオン / コルテス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究における試みは、歴史的プロセスに沿った思想形成に鑑みつつ、複眼的な視点からスペイン・ルネサンスを文献学的に実証分析することで、単に個別の事象の検証に留まることなく、その独自性を総合的に明らかにすることである。最終年度にあたる今年度は、過去2年間に行なってきた研究成果をまとめ、研究成果報告書を作成することを目標に研究活動を進めてきた。その結果、本論は4部構成で全8章からなる研究成果報告書が完成した。また関連資料として、重要人物伝と参考文献とを付け加えた。重要人物伝では、スペイン・ルネサンスに関係の深い人物を約40名取り上げ、その人生と作品を明記することで、本論のよりよい理解につながると考えられる。本論の構成は以下の通りである。 【第1部『言語問題としてのルネサンス』(担当:岡本信照)】第1章「アントニオ・デ・ネブリハの言語思想―ラテン語著作にみるルネサンス的原典批判の方法―」第2章「黄金世紀文学隆盛の基盤としての俗語擁護論」 【第2部『教育問題としてのルネサンス』(担当:安藤真次郎)】第3章「スペイン・エラスムス主義に関する一考察」第4章「ルイス・ビーベスの人文主義教育思想―レトリックと道徳哲学の果たす役割について―」 【第3部『宗教問題としてのルネサンス』(担当:野村竜仁)】第5章「宗教問題としてのスペイン・ルネサンスに関する予備的考察」第6章「『キリストの御名について』の異教性」 【第4部『歴史問題としてのルネサンス』(担当:立岩礼子)】第7章「エルナン・コルテスに見られるルネサンス的要素」第8章「ユートピア実現の場としての新大陸都市」
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Research Products
(4 results)