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2014 Fiscal Year Annual Research Report

国際博覧会における展示映像の記録・保存に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24652037
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

脇山 真治  九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 教授 (00315152)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords展示映像 / 国際博覧会 / アーカイブ / 特殊仕様の映像 / フィルムとデジタル
Outline of Annual Research Achievements

平成26年度は本研究の最終年度にあたり、日本万国博での映像作品の擬似的上映を目標とした。すでに発見した日本政府館の『日本と日本人』は35mmフィルムダブルフィレーム仕様だが、これを確認する映写機がすでに存在しないため、デジタル化と8面合成による上映確認を計画したが、音声の発見に至らず、現在所定の倉庫にて継続的に保存している状況である。一方電力館(電気事業連合会)の制作作品は5面マルチ映像作品であるが、16mm縮小合成版が奇跡的に保存されていることを確認した。これは現在、九州大学、脇山研究室にて「預かり」となっているため、とりあえず廃棄処分を免れている状況である。フィルム原版の発見には至っていないが、この縮小版でのデジタル化を終えているため、暫定的な上映は可能な状況である。今年度は3年分の総括として「なぜ展示映像は保存されないのか~アーカイブの現状と課題~(仮題)」を執筆中であり日本展示学会誌にて発表の予定である。本研究の背景として記述したのは以下のとおりである。
「映画が100年以上にわたって製作・上映されたものが世界の主要なフィルムセンターに原版や複製の形で保存されているのに対して、展示映像はほとんど保存されていない。それは一過性のイベント映像であること、作品ごとに仕様が異なること、2次利用の可能性がないことなどが理由として考えられる。記録と保存がおざなりであったことは、この展示映像が展示学の構成要素でありながら、研究対象とならなかった背景とも重なる。フィルムセンターは必ずしも「映画」だけがアーカイブの対象ではないが、展示映像はほとんど手つかず状態である。世界的にも一部の例外はあるが、「短命・一過性映像」といわれる展示映像がアーカイブされている事例はほとんどないのである。」
今年度までの成果は、次年度からの科研Bに引き継がれ、展示映像の再現システムの検討へと進む予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 展示映像のアーカイブ計画2015

    • Author(s)
      脇山真治
    • Organizer
      日本展示学会
    • Place of Presentation
      国学院大学
    • Year and Date
      2015-06-21

URL: 

Published: 2016-06-01  

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