2013 Fiscal Year Annual Research Report
医学系国際会議におけるアジア英語の使用実態に関する研究
Project/Area Number |
24652095
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
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Keywords | Presentations / Workshops / Medical Conferences / Asian English / ESP / Professional English |
Research Abstract |
この調査期間の当初に立てた目標について、私自身は十二分に達成することが出来たのではないかと自負している。2年間行った調査プログラムの2年目には、私は4つの国際医学学会に出席し、140人以上の日本人、および80人以上の他のアジア諸国の医療関係者の英語でのプレゼンテーションについて、情報収集を行った。その結果、先に行ったある集団の調査と照らし合わせることで、日本人が英語で行う医学発表において改善が必要である事項は「冒頭のつかみや結び、話題の転換、質疑応答の処理」などであり、アジア地域の基準に準拠できている事項は「発音、専門用語や言い回し」などであることを明らかにすることができた。この調査結果について、三ヶ国で行われた各々の学会で発表したところ、このうち2013年に千葉で行われた日本医学教育学会大会において最優秀賞を頂くことが出来た。また台湾とカンボジアでの学会においては、データをより広くアジア地域の医学英語教育に活用することに重点を置いた。これらの調査結果は、3編の英語教育関連論文として纏められ、(1つは出版待ち)、このおかげで1つの受賞論文にも直接的な影響を与えることとなった。この調査結果と、その後の学会発表と論文発表のおかげで、Medical View社から、日本人医師の国際学会発表におけるスキル向上について書籍を出版する話を頂いた。この本は日本語に訳され、2014年10月に出版予定となっている。また、私自身の勤める宮崎大学と、宮崎で開催された内分泌学会の両者において、プレゼンテーション能力についてのワークショップも開いた。
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