2013 Fiscal Year Annual Research Report
現職専門日本語教員の成長を促すツールとしての評価基準の研究
Project/Area Number |
24652100
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
金村 久美 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 講師 (20424955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 綾 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 講師 (70578103)
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Keywords | 日本語教育 / 教師教育 / 教師研修 / 評価 / 自己評価 |
Research Abstract |
本研究では、日本国内及び海外で教壇に立つ、教育経験の浅い日本語ネイティブまたはノンネイティブ日本語教師を対象に、日本語教員研修プログラムを編成、実施した。 この研修の目的は、経験の浅い教員を含む教員グループが、自律学習の考え方に基づいたアカデミック日本語カリキュラムを主体的に運営できるようになることである。本研究では、実際の教員研修とその成果の批判的検討を通じて、このような力を持つ教員が備えるべき資質を洗い出し、これらを教員評価項目の形式に整え、今後の教員の成長の研究や教員養成の指針とすることを目指す。 教員研修は、2013年3月、及び2014年1月の2回行われた。第1回研修の研修プログラムは、教員の従事する専門日本語教育プログラムの趣旨の理解、及び教員グループ内での摩擦への対処に重点を置くものとなった。研修の評価を、研修参加者による研修効果の自己評価という形式で実施し、分析した。 第2回研修のプログラムは、第1回研修の評価に基づき、教員が自らの業務を振り返り改善行動に移すことに重点をおいた。具体的には、研修参加者が、学期中の実際の教務ルーティーンを追いながら改善課題に取り組み、自らの活動評価を行ない、発表をするまでを研修の一環とした。また、第1回研修の教員評価項目を、教員自身の自己評価の性質を強めて改善し、実施した。第2回研修の評価の結果は現在分析中であるが、教育コースを俯瞰的にとらえた上で、目的を達成するための教授行動を考え、その効果を客観的にふりかえり、分析する視点を養うことができたと考えられる。
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Research Products
(2 results)