2014 Fiscal Year Annual Research Report
携帯電話とスマートフォン用外国語学習ソフトウェア開発と学習効果分析に関する研究
Project/Area Number |
24652112
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
川村 和宏 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (90587776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 拓史 麗澤大学, 外国語学部, 助教 (00431479)
熊谷 哲哉 近畿大学, 経営学部, 講師 (20567797)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ドイツ語 / スマートフォン / 携帯電話 / 学習ソフトウェア / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度には関連学会での発表を随時行うことを計画したが、すでに前年度までに関連学会における発表を前倒して実施し、本研究の目的であったアクセス・ログの分析結果などを公表している。そこで、平成26年度には関連学会誌へ論文を掲載することを計画し、本研究課題の成果を報告した。その中では、本研究期間中に開発を進めた初学者向けドイツ語学習ソフトウェアに関して、開発へ至る経緯、初修外国語学におけるICT活用に際して想定される課題とその解決方法、具体的なプログラミング言語の選定、技術的な工夫と内容の検討、アンケート結果とその分析内容等を報告することができた。また、上記アンケートから、教科書とソフトウェアが関連している場合にソフトウェアが「役に立つ」という実感が増す、という結果が得られたことを踏まえ、解説機能の充実を図り、当該ソフトウェアを簡易的な電子教科書として機能させることを目指した。 上記の成果により本研究が当初設定した目的は達成されたと考えたが、ドイツ語学習ソフトウェアと紙媒体の教科書との連携をさらに深めるため、それぞれに使用した単語を登録した簡易版web辞書を期間中追加的に作成、公開した。最終年度には、さらに従来の単語リスト形式からの発展を図り、データベース技術を導入して簡易版web辞書に検索機能を追加した。携帯電話やスマートフォン、タブレット端末等でも使用可能な簡易版web辞書を提供することにより、学習者が通学途中の車内等でも教科書や参考書、辞書を取り出すことなく学習に取り組める環境を整えている。簡易版web辞書の充実は、ドイツ語学習ソフトウェアにより「学生の生活実態に沿った取り組み」として通学途中や授業の合間などの「空き時間」を学習に活用する、という本プロジェクトの目標を達成することにも寄与する取り組みとなった。
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