2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24652131
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
バティ アーロン 慶應義塾大学, 環境情報学部, 講師 (80406686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
スチュワート ジェフリー 九州産業大学, 語学教育研究センター, 講師 (40536306)
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Keywords | 学力検査 / 言語試験 / 英語教育 / スピーキング伝達能力 |
Research Abstract |
従来の外国語スピーキング能力テストでは受験者のスピーキング能力を主観的に判断する評定者を起用してきたが、それは多くの場合信頼性の低下をもたらす。この課題に対処するため、研究者はObjective Communicative Speaking Test (スピーキング伝達能力客観テスト又はOCST)と呼ばれるスピーキング伝達能力における新しいテストを開発した。OCSTとは、計時する情報ギャップのタスク型テストであり、対にされたタブレットPCを通して実施される。このテストは伝統的な口頭運用能力とは対照的に、スピーキング伝達能力に焦点を当てる。スピーキング能力をいくつかの評価尺度によって主観的に判断するのではなく、伝統的な口頭運用能力テストの構成要素が終了までに所要する時間の原因になるという前提をもとに、OCSTは発話者が評定者にとって未知の情報を述べるまでに必要とする時間を測定する。テストは標準サンプルとして43名の英語母語話者(NSs)を対象に行われた。NSのタスク所用時間は6つのレベルによる評定尺度を構成するために使用された。次に、実験サンプルとして94名の非英語母語話者(NNSs)を対象にテストが行われ、実験対象者のタスク所要時間にNS基準のスコアが割り当てられた。能力推定値の信頼性におけるあらゆる要因の効果を測定するために、多相ラッシュ・モデル解析を用いた。受験者、セッション、項目を含む3相のラッシュ・モデルは高い信頼性のある結果を出すことがわかった。 OCSTは確実にNNSsからNSsを区別し、NSの平均値における1標準偏差範囲内の中でNNS能力推定値が下がることはなかった。受験者の信頼性係数として0.88が観測され、多くのスピーキング能力における主観的なテストの数値を上回った。
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