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2013 Fiscal Year Research-status Report

デジタル技術を援用した友ヶ島砲台遺構の調査・研究

Research Project

Project/Area Number 24652156
Research InstitutionWakayama University

Principal Investigator

河崎 昌之  和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60304185)

Keywords友ヶ島 / 写真測量 / アーカイヴズ
Research Abstract

友ヶ島砲台の基礎的な文献資料としての『現代本邦築城史』の閲覧,複写を,国立国会図書館にて継続した.当該資料を基に類例遺構を訪れ,規模や残存状況等を比較している.比較事例はまだ僅かだが,友ヶ島砲台遺構はまとまったかたちで,かつ良好な状態で残存しているといえる.それゆえに,今後地域資源としての活用を見込み,関連情報を集積しておくに値する対象であることが,改めて示唆される.
砲台設計の標準仕様について,これは当初『現代本邦築城史』に,ある程度詳細な仕様書としての記載が期待されたが,同築城史の閲覧を進める中で,該当箇所が欠落していることを確認した.合わせて他の研究者からも標準仕様の記載欠落の情報を得た.補足的資料とはなるが,標準仕様の概略を示す文書の存在を確認した,
遺構のデジタル画像の取得について,友ヶ島砲台遺構,及び近隣の加太砲台遺構において,予備的に実施した.写真測量に用いる写真撮影自体には大きな支障は無いものの,以前より所有するレーザー距離計では,測距箇所の肉眼による視認が難しい場合がある.よって屋外利用に適した距離計への変更の必要が生じている.
これらの作業と平行して,関連する学会の研究発表や,写真測量技術習得のための研修会に参加し関連する情報を収集している.特に,研究計画申請時において課題となっていた上空からの画像取得について,近年,実用に耐える性能を持った空撮用のリモコン・ヘリコプターが,比較的入手しやすい価格で普及してきている.本研究での利用について検討を始めている.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究代表者の所属機関内での配置転換に伴い研究環境が変わったことにより,当初予定していたエフォートで研究時間を確保することが難しくなった.
本件研究において調査の適時と考えられる冬期は調査地への交通手段であるフェリーが減便されるため,他の時期に比較し,荒天等による欠航の影響を受けやすい.
以上のことが研究の進捗を滞らせた.

Strategy for Future Research Activity

これまでの進捗の反省から,今年度は冬期に入る前の渡航しやすい時期に現地調査を進める.そのために必要な機器は概ね把握できているので,それらは早い段階で入手する.
画像取得については,リモコン・ヘリコプター利用の現実味が増してきたので,これを前提とした立体情報生成の手順を改めて検討,実施する.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究代表者の所属機関内での配置転換に伴い研究環境が変わった.これにより当初予定していたエフォートで研究時間を確保することが難しくなった.
本件研究において調査の適時と考えられる冬期は,調査地への交通手段であるフェリーが減便される.そのため現場作業において,他の時期に比較して,荒天等による欠航の影響を受けやすい.
以上のことが研究の進捗を滞らせ,これに伴い支出が遅れた.よって次年度使用額が生じた.
パソコン環境の再構築を主たる支出とする.また画像情報取得のためのカメラ周辺機器や測量用具を購入する.加えて調査地渡航,資料収集,及び成果発表のための旅費として使用する.

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Published: 2015-05-28  

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