2013 Fiscal Year Research-status Report
ラオス北部における危機言語および在来知アーカイブスの構築のための基礎研究
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24652167
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
加藤 高志 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (20377766)
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Keywords | ラオス / 危機言語 / 在来知 |
Research Abstract |
研究代表者は、ラオスにおいてモン・クメール系、タイ系、チベット・ビルマ系の危機言語の調査を行った。調査地はラオスのウドウサイ県、ポンサーリー県、フアパン県である。調査は、2013年8月に15日間、2013年12月および20014年1月に20日間、2014年3月に14日間行った。調査したモン・クメール系言語はポーン・ピアット語、ポーン・ペーン語、ポーン・タプアン語、ポーン・プン語、ポーン・ラーン語、クシーンムール語である。調査したタイ系言語は白タイ語、ヤン語である。調査したチベット・ビルマ系言語はロマ語、コンサート語である。 ポーン・ピアット語、ポーン・ペーン語、ポーン・タプアン語、ポーン・プン語については、収集済みの604項目の語彙のチェックを行い、さらに866項目の調査票を用いて語彙調査を行い、基礎的文法調査も行った。ポーン・ラーン語については、収集済みの303項目の語彙のチェックを行い、さらに604項目の語彙調査票を用いて語彙調査を行った。クシーンムール語については、数種の方言において、収集済みの303項目の語彙のチェックを行い、さらに604項目の語彙調査票を用いて語彙調査を行った。白タイ語については、収集済みの303項目の語彙のチェックを行い、さらに866項目の語彙調査票を用いて語彙調査を行った。ヤン語については、未調査であったウドムサイ県ナーモー郡ナーサワーン村のヤン語において、303項目の語彙調査票を用いて語彙調査を行った。ロマ語については、収集済みの866項目の語彙のチェックを行った。コンサート語については、303項目の語彙調査票を用いて語彙調査を行い、さらに収集済みの866項目の語彙のチェックを行い、基礎的文法調査も行った。 研究協力者は、研究代表者とともにフィールドワークを行い、犂、揚水水車、搾糖機、蜂蜜採集など、消滅しつつある物質文化の調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
訪問を予定していた村にはすべて行くことができ、かつ予定していた調査を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今までに収集したデータをすべてチェックし、再調査が必要な場合には自費で調査を行う予定である。
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