2014 Fiscal Year Annual Research Report
ラオス北部における危機言語および在来知アーカイブスの構築のための基礎研究
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24652167
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
加藤 高志 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (20377766)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ラオス / 危機言語 / 在来知 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は、ラオスにおいてモン・クメール系とタイ系の危機言語・少数言語の調査を行った。調査地はラオスのサイニャブーリー県ピアン郡とポンサーリー県ニョートウー郡である。調査は、2014年12月から20015年1月にかけて18日間行った。調査したモン・クメール系言語はムラブリ語(サイニャブーリー県)である。調査したタイ系言語はルー語(ポンサーリー県)である。 2014年12月時点で、サイニャブーリー県ピアン郡建国戦線が把握しているムラブリ人の人数は16名であった。2013年3月時点では17名だったため、1名減ったことになる。今回の調査では、そのうち3名に会うことができた。そのうち1名に対しては303項目からなる語彙調査票を用いて語彙調査を行った。また別の1名に対しては303項目からなる語彙調査票行い、その確認調査も行い、さらに、866項目からなる語彙調査票を用いて語彙調査を行った。2013年3月に語彙調査を行った2名に加え、合計4名の話者の語彙データを収集したことになる。また、残りの1名を含め、3名に対して家族関係などの聞き取り調査を行った。2013年3月の調査と合わせると、合計10名のムラブリ人に対して家族関係などの聞き取り調査を行うことができたことになる。 ルー語については、様々な蜂およびそれらに関連する語彙の調査を行った。 研究協力者は研究代表者とともにフィールドワークを行い、ムラブリおよびルーの蜂蜜採集など、消滅しつつある物質文化の調査を行った。
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