2013 Fiscal Year Research-status Report
東日本大震災と国際支援活動:コンティンジェンシー・モデル分析の試み
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24653029
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
吉高神 明 福島大学, 経済経営学類, 教授 (80258714)
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Keywords | 国際支援活動 / 大規模災害 |
Research Abstract |
本研究の目的は、2011年3月11日に発生した東日本大震災における国際支援活動に関して、「危機(戦争、内戦、自然災害、テロ)管理」及び「国際介入政策(国連を中心とした多国間紛争処理・国家再建・人道支援活動)」に関する先行研究に依拠しつつ、国際公共政策の観点から検証を行うことにある。具体的には、「国際緊急事態対応コンティンジェンシー・モデル」の考察枠組みにおいて、東日本大震災と他の大規模災害(2009年のハイチ地震、2008年の中国四川省地震、2004年のインドネシアスマトラ島沖地震・インド洋津波、1995年の阪神・淡路大震災等)を取り上げ、国連人道問題調調整部(UNOCHA)、国連開発計画(UNDP)、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)などの多国間レベルでの対応を中心に実証的に比較検討するものである。 平成25年度については、東日本大震災と過去の大規模災害における国際支援活動を実証的に比較検討した。この場合、平和構築、人道支援、国家再建などに従事している国連人道問題調整部(UNOCHA)、国連平和活動部(UNDPKO),国連開発計画(UNDP),国連高等難民支援事務所(NUHCR)など既存の国連及び国連専門機関の関連部局の対応に焦点を当てて考察を行った。 また、岩手、宮城、福島の被災地や避難所等での聞き取り調査も数回実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度については、世界の大規模災害被災地(フィリピン、タイ、インドネシア等)の現地調査が予定通り達成できた。また、現時点での研究成果に関して、海外の研究者と意見交換を行うことができた。とりわけ、2004年スマトラ沖地震・津波災害の最大の被災地であるインドネシアアチェ州にあるシアクアラ大学の研究者たちとの研究交流は大変有益であった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究作業においては、これまでの考察作業を踏まえ、実際の国際支援活動に従事した実務家への聞き取り調査を重視していく予定である。また、学術雑誌等への研究成果の発表も積極的行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度については、支出予定であった図書費については大学からの予算で賄うことができた。また、公務との関係で、予定していた海外出張の日程を短くする必要があったため、旅費の支出額も予定より少なくなってしまった。 今回の残予算については、海外調査費を中心に平成26年度に執行する予定である。
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