2013 Fiscal Year Research-status Report
直接的参与観察と統計的手法によるソーシャルネットワークサイトの政治的影響分析
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24653033
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
木村 幹 神戸大学, その他の研究科, 教授 (50253290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊賀 司 神戸大学, その他の研究科, 研究員 (00608185)
見市 建 岩手県立大学, 総合政策学部, 准教授 (10457749)
上田 知亮 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (20402943)
濱中 新吾 山形大学, 教育文化学部, 准教授 (40344783)
岩田 拓夫 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (60375384)
横山 豪志 筑紫女学園大学, 文学部, 准教授 (80320381)
滝田 豪 京都産業大学, 法学部, 准教授 (80368406)
玉田 芳史 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90197567)
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Keywords | ソーシャルメディア / 民主主義 / 市民社会 / インターネット |
Research Abstract |
平成25年度においては、適宜、インターネット上で情報交換を行いつつ、以下のポイントを検討した。 あ)民主主義国であり、これまで政治活動におけるネットワークの利用が活発に見られた国。○SNSの普及とそれによる政治活動の活発化は、政治空間の抜本的な変化をもたらさないか、或いは、従来型のネットワークの利用は困難であるがSNSの利用は可能な比較的少数の人々の政治参加の拡大をもたらす。い)民主主義国であり、これまで政治活動におけるネットワークの利用が周辺的であった国。○SNSの普及とそれによる政治活動の活発化は、全般的な政治参加の拡大をもたらすか、従来のシステムでは政治参加の機会が閉ざされていた比較的多数の政治的参加の拡大をもたらす。う)非民主主義国であり、これまで政治活動におけるネットワークの利用が活発に見られた国。○SNSの普及とそれによる政治活動の活発化は、政治参加の漸進的拡大をもたらし、時に緩やかな民主化の方向へと政治状況を動かす。え)非民主主義国であり、これまで政治活動におけるネットワークの利用が周辺的であった国。○SNSの普及とそれによる政治活動の活発化は、相対的に大きな政治参加の拡大をもたらし、時に民主化の方向へと大きく政治状況を動かす。 この活動の為に、各研究参加者は実際に SNSに参加して観察を行うとともに、一部ではフィールドワークも行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
資金的な限界から、頻繁な研究会を行う事はできないものの、 Facebook を利用して、情報交流の場を作り、情報間を行う事により、効率的に研究を行う事に成功している。また、アフリカ諸国に対しては実際にフィールドワークを行い、実際に政治家や政党がどのように SNSを活用し、その効用に対してどのように理解しているかを調査した。韓国に対しても、本補助金以外の資金を用いてフィールドワークを行い、政治家やジャーナリスト等がこれらの活動についてどのような理解を有しているかを確認する事ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は本研究の最終年に当たる。研究参加者が各研究対象に対して行った結果として得られた知見を交換し、 SNS が今日の各国政治に対してどのような影響を与え、またその影響が各々の民主主義の段階とどのような関係を有しているかを、理論的に明らかにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成26年度は研究最終年である為、一定の資金が必要になる。また、平成25年度については、学内通常研究費をはじめとする複数の他研究費と組み合わせて調査を行う事ができた為に、資金を節約することができた。 主として前年度までの研究により蓄積された情報とその分析結果を検討する為の研究会開催の為に利用する。また、必要に応じて小規模なフィールドワークを行う。
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Research Products
(2 results)