2015 Fiscal Year Annual Research Report
欧州安保協力機構と欧州審議会の再編成・拡大プロセスをめぐる萌芽的研究
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24653038
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
東野 篤子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (60405488)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | EU / 規範 / 規範パワー / コンストラクティヴィズム / ウクライナ |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題最終年度である本年度は、研究成果の公表の機会に多く恵まれた。まず、EUをめぐる規範とその形成過程・対外的影響という、本課題の中心的なテーマに対し、主に理論的側面から直接とりくんだ著作4本(論文2本、コラム2本)が、臼井陽一郎編『EUの規範政治』に所収された。ここでは、コンストラクティヴィズム研究とEU研究の接点、そしてそこにおける規範の扱われ方について整理を行うことができた。さらに、EU研究における一つの潮流を形成したいわゆる「規範パワー論」についても、過去10年の研究動向をまとめ、問題点の指摘を行うことができた。 本課題は私が研究代表者として単独で行った研究ではあったが、研究を進める過程で、問題意識を共有する多くの研究者と意見交換・共同研究を行う機会に恵まれた。前述の『EUの規範政治』はそうした成果の一つである。同時に、同書執筆メンバーでEUの政治規範をめぐる国際シンポジウムを開催し、私もパネリストとして参加した。そこでの議論にも、本課題研究による成果を盛り込むことができた(プロシーディングは公開済み)。 本課題は主に理論的な関心から取り組むことが多かったが、最終年度に関しては事例研究も積極的に進めた。EUの対外的規範と、それが東アジア地域に対してもたらすいわば「負の影響」に関し、英文で論文を執筆し、査読誌に投稿した(現在印刷所にて作業中)。また、ウクライナ危機におけるEUおよび加盟国の役割とそこで働いた規範関連の要因について、成果を発表した。
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