2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24653051
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
平田 憲司郎 立命館大学, 経営学部, 講師 (70423209)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 経済理論 / 遺伝統計学 |
Research Abstract |
動学マクロ経済理論や資産価格理論で重要な役割を果たす危険回避度や利他性などの選好パラメターの決定において,遺伝的要因および環境要因の寄与度を推定するために,2012年度は一卵性および二卵性の双子ペアのそれぞれにおこなった危険回避度,利他性に関する質問項目への回答(階級値データ)から,クロスセクションデータを作成した.そして,回答者の危険回避度,利他性に関する各階級の値について,パラメターの値が対数正規分布にしたがうと仮定した上で,最尤法を用いて各階級の条件付き期待値の推定をおこなった.現在は双子ペアへのアンケートから得られた回答をもとに作成したクロスセクションデータ(各階級の条件付き期待値のデータ)を用いて,ACEモデルによる相加的遺伝的要因,共有環境要因,非共有環境要因が各選好パラメターの形成に与える影響を数量的かつ統計的におこっているところである.さらに,ACE,AE,CE,Eモデルのうちで,どのモデルの当てはまりが一番良いか統計的に検証しているところである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
推定するモデルの多さと,マルコフ連鎖モンテカルロ法の繰り返し回数の大きさから遺伝寄与度の推定に時間がかかっている.
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Strategy for Future Research Activity |
ACEモデル以外の,AE,CE,Eモデルおよび,各要因の年齢効果を考慮したモデルの推定作業の積み残し部分を完了させ,夏までには結果をまとめ英文論文を書き上げる. 書き上げた英文論文をもとに学会発表をおこない,査読付き学術雑誌への投稿をおこなう.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2013年度に海外学会へ参加する必要が生じ,その渡航費用を捻出するために2012年度に未使用研究費が生じた.2013年度の研究費は海外学会への渡航費用,英文校正費用,投稿費用に用いる.
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Research Products
(1 results)