2013 Fiscal Year Research-status Report
19世紀英米児童文学および現代日本の児童文学からの職業および労働観形成の研究
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24653066
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
福澤 勝彦 長崎大学, 経済学部, 教授 (00208935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 渉 長崎大学, 経済学部, 教授 (30264196)
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Keywords | 職業 / 職業意識 / 若者の雇用 / ニート |
Research Abstract |
平成25年度の研究は、大きく2つの方向で行った。一つは初年度実施した英国での調査を踏まえて、初年度には不十分であった部分や、調査に於いて必要性を確認した新たな課題を設定し、引き続き英国の職業観に関わる調査を実施した。特に当時から現代までの間、今日まで存続する職業や仕事などについて、社会全体が職業や仕事をどのようにとらえきたのか、そして捉えているのかという視点で産業革命や英国の商業の中心地であったバーミンガム、マンチェスター、リバプールを起点として、博物館、図書館および企業等に対して一昨年度の予備調査の成果を踏まえて調査を実施した。 職業教育の教育方法の手法を探るために、既存の一方的な座学を中心として行われる講義方式ではなく、アクティブラーニングの手法を取り入れた学生参加型の双方向講義の新たな取り組みの実践を講義のなかで行い教育の手法について検討し、その結果の一部を論文としてまとめ公表した。講義ではテーマに対する個々人の意見をグループの意見として整理させること、また問に対する回答の中で実験を行うことなどの手法を取り入れることで、自らの認識や意識というのもを再考察させるなどの、試行的講義を実施したうえでの、レポートによって知識の定着度などを測る工夫を行い、教育システムの開発のためのデータ収集を実施した。また、幸福度という視点で様々な指標について検討し整理したものを講義したのちに、個々の受講生に対して意見を聴取するなどを通じて、教育法法の改善をおこなった。また、大学生の就職意識の調査を実施した。さらに、産業とそれに関わる職業に関する研究についても成果の一部を、学会において報告を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、教育手法について担当する2科目の講義時間を用いて様々な取り組みを行い職業教育のための知見を蓄積することができた。また、その成果の一部を論文として発表することで取り組みの成果と考えられる。また、職業と密接に関連する現代の産業の構造変化などについての研究については一部を学会した。他方、英国調査の資料整理は進行しているもののまだ整理中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこれまでの調査および成果を踏まえ、さらに教育法の改善を講義等を用いて実施する予定である。また、若者の就職意識調査の結果とこれまでの研究を結びつけることで、研究の進展をはかる予定である。若者の職業意識の調査を踏まえ、教育プログラムのあり方、また若者の雇用政策における教育のあり方について検討し整理することを考えている。
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