2013 Fiscal Year Annual Research Report
マーケティングにおけるフロー概念の神経学的メカニズムの解明
Project/Area Number |
24653097
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
都 世蘭 宮城大学, 食産業学部, 准教授 (90599193)
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Keywords | flow / neural correlates / EEG / AEP |
Research Abstract |
本研究では、ニューロサイエンスの実験手法である脳波(EEG Electroencephalogr aphy)を用い、実際に人間が行動している間のフロー(flow)状態を測定しリアルタイムで人の心理的プロセスを掴む実験を行った。本来主観的な「現象」を、的確な行動指標や最先端の高密度EEGの計測により、客観化を試み、「フロー」概念の神経学的メカニズムの解明を追求した。被験者24名を対象にして実験を行い、「Call of Duty: Modern warfare2 (First person shooting game)」というビデオゲームを用いて、EGIの128チャネルのEEGキャップを被った被験者達に60分間ゲームをしてもらい、その間に被験者達に聴性誘発電位(AEP)を1分毎に聞かせた。 その実験状況を録画し、実験が終わった後、録画した映像を見せながら、プレーヤー自身がフロー度を回顧的に自己評価した。この実験で被験者たちがフローを感じる時の脳の活動が減少している事がはっきり確認できた。その内容としては、24 AEPs のなかでAEP-LP, ALPHA-RF,ALPHA-LF, BETA-RF, GAMMA-LFがFLOWの変数と相関があることが新しく分かった。このことから、時間が過ぎると、脳の誘発電位が減少して脳活動が弱くなってくることでフロー状態が実際に存在することが明らかになった。 本研究の成果としては、フロー状態のメカニズムを把握することができ、そのメカニズムの内容をマーケティング分野、教育(eラーニング)、医療、IT産業分野にも応用できることが期待できる。
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