2012 Fiscal Year Research-status Report
POSITIVE FOCUS面接が要介護高齢者のWELL-BEINGに及ぼす影響
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24653205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kobe Shinwa Women's University |
Principal Investigator |
末田 啓二 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (30216270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 信子 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (00204834)
丸山 総一郎 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 教授 (70219567)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | positive focus / 高齢者 / well-being / 構造化面接 / 介入研究 |
Research Abstract |
Positive focusに関する概念がまだ定着していない現状では、心理学の隣接領域からこの概念と類似する概念をまず抽出し、それぞれの概念を用いた研究が現在各領域でどこまで展開されているかを確認する作業が必要である。 本年度は主にPositive focus関連の文献や資料を、心理学、社会福祉学、精神医学の各分野から精査し、今後研究を展開する上での課題や方法論上の問題点を探った。資料は著書や専門雑誌に留まらず、面接者(主に大学院生)の面接訓練のための視聴覚教材(DVD)による訓練プログラムも含まれる。 本年度のもう1つの目的は実施施設、協力施設の確保であったが、現時点では福祉施設での実施は多くの条件や制約があり、当初の計画を大幅に見直さなければならない。必要ならばシルバーカレッジや本学学生の祖父母などの協力が必要になるかもしれない。 今後の課題はpositive focus の概念規定を明確にし、各研究領域に共通する概念化を図ることが必要となる。また本研究分野における研究パラダイムの確定を急ぐことが重要である。特に条件の統制をどの程度行うか、また適応やwell-being の指標を何に求めるか、など多くの課題が残されている。構造化面接法を用いるためにも事前にかなりの面接訓練が必要である。実験者効果ができるだけ生じない工夫も検討課題である。 以上の研究上の問題や今後の課題に関しては、本学大学院紀要にすでに発表済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度の目的は2つあった。1つは各領域における先行研究の精査、もう一方は研究協力施設の開拓であった。前者はほぼ達成でき、資料もかなり集められたが、後者は協力施設の提示する受け入れ条件や制約が、研究目的や実施条件と相いれない部分が明らかになり、協力施設の開拓が2年次にも必要となった。また大幅な研究計画の見直しが迫られる結果となり、2年次に課題をのこした。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目の目的の1つが positive life event 測定尺度の開発である。まず予備調査によりeventの具体例を収集する。次に本調査として尺度を構成し、そのpositivityの程度(強さ)を評定する。 以上の研究は調査研究であるため、シルバーカレッジなどでの集団実施が可能と考えられる。 今年度には面接実験の協力施設の確保と研究計画の調整を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
協力施設との打ち合わせのための旅費。現在5施設を考えている。回数は1施設5回程度。手土産、お礼などの雑費、場合によっては調査紙の回収に郵送法を用いるため、郵送料、その他印刷経費など。
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Research Products
(1 results)