2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24653218
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
甲斐田 幸佐 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 主任研究員 (80586264)
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Keywords | 潜在学習 / 運動学習 / 知覚学習 / 睡眠 |
Research Abstract |
本研究の目的は、運動および知覚による潜在学習が覚醒中および睡眠中に生じるかどうかを確認することであった。本研究で用いた連続反応時間課題(SRTT)では,被験者は,非利き手の指に提示された振動刺激の位置に対応するボタンを4本の指を用いてできるだけ早く正確に押した.刺激の提示順序には規則性があり,決まった順序で繰り返し提示された.被験者は,提示が繰り返されるにつれて提示順序を潜在学習するため,課題テスト時の反応時間は,刺激提示されなかった場合に比べて早くなると考えられる.実験では、振動刺激に対してキー押し反応する条件(運動条件)と振動刺激に対して何もしない条件(知覚条件)を比較した。実験では、携帯電話に用いられるコイン型の振動モーターを5本の指にサージカルテープで固定した。刺激提示の順序はPCプログラムによって制御した。本研究の結果、振動刺激に対する反応に関しては運動学習が生じることがわかった。一方で、振動刺激に対する知覚学習は生じないことがわかった。また、研究の過程で、振動刺激に対する反応は、睡眠中(特にレム睡眠中)にはほとんど生じないことがわかった。先行研究では、におい刺激による知覚学習は覚醒中だけでなく睡眠中にも生じることがわかっているが、今回の研究で新たにわかったことは、振動刺激による知覚学習は覚醒中には生じないことである。ピアノ演奏やキーボードブラインドタッチなどの学習には、運動学習と知覚学習の要素が混在しているが、学習を成立させるためには運動を生じさせる必要があることが本研究により明らかになった。
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