2014 Fiscal Year Annual Research Report
理数系教員研修留学生の実践的指導力の向上をめざす研修プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
24653224
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
藤田 剛志 千葉大学, 教育学部, 教授 (90209057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑中 敏伸 東邦大学, 理学部, 准教授 (30385942)
吉岡 亮衛 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 研究員 (40200951)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ハンズオン / 教材開発 / 教員養成 / 科学教育 / 教育のグローバル化 / インドネシア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の課題は,海外の理科教員,特に開発途上国の教員研修生が,我が国の初等理科教育の学習指導法を習得するのを助ける教員研修プログラムを開発し,その有用性を検証することである。具体的には,自然の事物・事象に関する子どもの疑問を引き出し,その疑問を実験によって解決する探究的な学習指導法を体験的に習得することのできるプログラムを開発することを目標とする。 平成26年度は,インドネシアのガネーシャ教育大において,小学校教員を目指す大学生を対象に,ハンズオン教材を活用したワークショップ形式の教員研修を実施した。ワークショップでは,1日目は「電気の通り道」と「電流の働き」,2日目は「物と重さ」と「てこの規則性」を取り上げた。 ワークショップで取り扱う学習内容に関して,大学生の先行経験を尋ねたところ,大部分の大学生は,回路をつくったり、はかりを使った経験があると答えたが,電磁石をつくったり,モーターをつくったりしたことがある学生は半数ほどであった。実践的な学習活動に関して,最も重視しているのは,「科学的概念を理解すること」であった。この考えは,ワークショップを受講した後でも変わらなかったが,「児童が実践的活動に取り組めるよう準備すること」については,ワークショップ後,その重要性に気づく大学生が多かった。 ワークショップに用いた日本の小学校教科書については,とても魅力的であり,教員にとって扱いやすいく,翻訳してインドネシアに配布して欲しいといった意見が見られた。 ガネーシャ教育大の教員志望の大学生らの日本の教科書や教材、ワークショップに対する評価は肯定的であり,ワークショップへの参加によって,将来の教育現場での指導に自信がついたという回答が多く見られた。
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Research Products
(2 results)