2014 Fiscal Year Annual Research Report
今、新たな教養像の構築に向けて、教育哲学の果たすべき役割とは?
Project/Area Number |
24653229
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
天野 雅郎 和歌山大学, 「教養の森」センター, 教授 (80151124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小関 彩子 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (10379604)
佐藤 和正 和歌山大学, 教育学部, 教授 (20162414)
永井 邦彦 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50144639)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教養教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究実施計画の通りに、今年度は報告書の作成と、その公刊が中心の作業になった。 この報告書(『研究報告 DOCENDO DISCIMUS』)は、後掲の研究成果に列記されている、研究代表者と研究分担者の各論文に加えて、この事業期間中に研究代表者が取り組んできた、和歌山大学の教養教育スペシャルサイト(「教養の森」)に連載中のエッセイ(「教養」の来た道)の一部を参考資料として添付し、これに本研究の研究母胎(和歌山大学・教育学部・総合教育課程・文化研究プログラム)の、過去8年間(平成20年度~26年度)の卒業論文題目一覧と、表紙等のイラストを学生自身が作成する形で、年度内の公刊に漕ぎ着けた。 報告書に収められた論文自体は、本研究の役割分担を踏まえながら、これに実際の、この事業期間中に開講した、担当授業科目の成果を上乗せにして、研究分担者が各自の立場(ドイツ近代文学・日本近代文学・フランス近代哲学)から執筆をしたものに、研究代表者が比較哲学の側面から、全体の総括を図ったものであり、ほぼ予定通りの、計画通りの仕上がりになっている。が、これに加えて、本来であれば本研究の、もう一つの柱であった、学生の側の取り組みの成果が、うまく報告書の中には盛り込みえなかった憾みが残る。 この点については、すでに昨年度来、本研究が学部単位の研究から大学全体の研究へと、その領域と対象を移行せざるをえない事態に至っていることが大きく影響している。その意味において、本研究の最大の特徴である、理論と実践を兼ね備えた、新たな教養像の構築の課題は、これまでにも本学の「教養の森」センターから発信を続けてきた、学内の成果報告(平成25年度:私の選ぶ「教養」書、平成26年度:「恋」の語釈集)を外部化し、これを公表する形(平成27年度:「和歌山歌留多」作り)で引き継いでいく所存である。
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Research Products
(7 results)