2013 Fiscal Year Research-status Report
短期大学教育の質保証のための高校短大連携教育の在り方に関する調査研究
Project/Area Number |
24653259
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Research Institution | 福岡工業大学短期大学部 |
Principal Investigator |
小田 誠雄 福岡工業大学短期大学部, 情報メディア学科, 教授 (10185598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武部 幸世 精華女子短期大学, 生活科学科, 講師 (20270077)
田尻 由美子 精華女子短期大学, 幼児保育学科, 教授 (50216967)
神山 高行 東海大学福岡短期大学, 国際文化学科, 教授 (80259689)
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Keywords | 高校短期大学連携教育 / 入学前教育 / 初年次教育 |
Research Abstract |
25年度は、昨年度に引き続き、連携GPの事業として行った高校―短期大学間の連携教育に関するアンケート結果の再分析結果から抽出した34校の訪問候補校の訪問調査を実施すると共に、調査結果に基づき連携授業を試みた。 訪問調査は、昨年度と同様に研究者単独、もしくは2人1組で実施し、1回の調査でできるだけ複数校の訪問を行った。訪問期間は昨年同様春期休暇中の3月とした。訪問した対象は、小田単独で、宇都宮文星短期大学部、作新学園大学(短期大学部)の2校、武部と2名で、比治山大学短期大学部に加えて、中国教育ネットワーク事務局の計3大学1組織、神山が、単独で文京学院短期大学、武部と2名で常磐短期大学の計2大学、田尻が愛知大学短期大学部の1大学、合わせて6大学1組織となった。今回は計画していた候補校から、スケジュール調整が困難などの理由で断られる事例が多く見られるようになり、次年度に追加訪問したいと考えているが、積み増しは難しく、次年度の課題である。訪問校は、昨年度と合わせて16大学1組織となった。結果の分析は昨年度分に関しては作業を行ったが、今年度分はこれからとなるので結果の分析を急ぎたい。 連携授業は、小田の所属する福岡工業大学短期大学部において、4校の高等学校に対し、合計10講座を実施した。そのうち、福岡工業大学附属城東高等学校の受講生に関しては、事後アンケートを実施し、良好な結果を得ることができた。また神山の所属する東海大学福岡短期大学においては2校の高等学校に対し3講座の連携授業を実施している。今後双方の実施結果を持ち寄り、比較検討することが課題となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
訪問調査は当初予定していた校数(計画時10校)より多くの17校1組織を調査する事ができた。ただし、方針を変えてより多くの訪問を目指したが、今年度は、思ったほど積み増すことができず、次年度の課題となった。ただし、結果の分析作業は、現在進行形であり、作業を急ぎたい。 連携授業の試行は、従前より取り組みを進めていた2校で先行して行っており、順調と言えるが、訪問成果を十分に取り込んでの授業とはなっておらず、課題は残っている。
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Strategy for Future Research Activity |
訪問調査に関しては今年度の積み残し分の調査を行うか、行うとすれば、いつの時期に行うかを早急に決めたい。訪問調査の結果得られたデータの分析は今年度分および2年間の総括の分析作業が終了していないため、急いで分析を進めていきたい。 連携授業の試行は、分析結果を盛り込んだ授業の実施とアンケート調査などを行い、その成果を検証することが今後の課題となる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
未使用部分の多くは、訪問調査のための旅費である。これは調査方法を研究員2名一組で担当する方法から、単独での訪問も可とする方法へ切り替えたことと、旅費の効率化を図るため1回の調査で複数校を調査する方法に改めたため、生じたものである。 また、今年度は調査を予定していた候補校からスケジュール調整がつかない等の理由で断られたケースも多く発生した。 訪問調査は25年度までとしていたが、今年度積み残した候補校に対して26年度も継続して訪問調査を行うか検討している。 ただし、行ったとしてもそれほど多くの積み増しは期待できない。そこで、連携授業の教材開発の原資として使用することを考えている。例えば、当初は計画になかったタブレット型情報端末を使っての連携授業などを考えている。
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