2014 Fiscal Year Annual Research Report
「バベルの塔問題」を改善する社会科教員養成プログラムの開発
Project/Area Number |
24653263
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
猪瀬 武則 日本体育大学, その他部局等, 教授 (40271788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 桂子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (50311668)
宮原 悟 名古屋女子大学, 文学部, 教授 (50239430)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | バベルの塔問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
社会科授業の構成要素の一つである「言葉による意思伝達」が多様なレベルで図れない「バベルの塔問題」を明らかにするために、四類型に基づいた調査問題を作成し、教職免許取得予定の学生を対象に、実態の調査をおこなった。 4類型とは、翻訳語起因型、日常・学術懸隔型、概念共示型、概念修辞型である。作成に当たっては、(1)概念コトバの選択は、主として経済から選択、(2)正解を問うより傾向性や認識ギャップを鮮明にする選択式問題とし、正解を求めるものではない、(3)学生・実習生を対象、として調査した。 リサーチクエスチョンは、誤理解・誤用される経済用語・概念認識の実態は、どのようなものか。その要因はなにか(誤用は何によって防がれるか)。仮説的4類型(翻訳・日常・共示・修辞)はどのように関連するかである。属性を「新聞購読や読書の有無」、「高校の公民系科目履修」「経済への関心度」「能動的調査意欲・習慣」「ニュースへの関心度」「言語能力との関連」などに設定し、正解あるいは本来の意味としての回答と転用され誤用されたものも含めた回答との分析を試みた。 分散分析の結果、(1)社会系教科履修科目数が増えるほど正答が有意に高くなったのは、功利主義・情報の非対称性・モラルハザード・資源・リストラであった。(2)格差、効率の正答率の分布状況は、用意した変数、いずれでも説明できなかった。(3)言語教科では修辞に、読書では日常に、新聞では翻訳・日常に、平均値は、経済学部高い、主免許が社会科・理科が高い、「現代社会」履修者が低い 相関分析の結果、翻訳と日常、日常と修辞・共示は相関することが明らかとなった。 (1)翻訳・共示に、
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