2014 Fiscal Year Annual Research Report
植物を例として生物多様性・進化をDNAレベルで実感できる理科教育プログラムの開発
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24653282
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
朝倉 史明 神奈川大学, 工学部, 准教授 (80301589)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 生物多様性 / 植物 / DNA / ポリメラーゼ連鎖反応法 |
Outline of Annual Research Achievements |
植物を例として生物多様性・進化をDNAレベルで実感できる理科教育プログラムの開発と題して2012年度より研究を遂行してきた。最終年度である2014年度の研究成果を項目ごとに明示する。(1)本実験プログラム(キッチンPCRと呼んでいるため以下、キッチンPCRと記載)ではDNAの精製は行わずに粗抽出物を直接PCRの鋳型として用いる。これまでは食用の植物だけを扱ってきたが、観賞用の植物の花弁からの粗抽出物を鋳型として用いることが可能であることを明らかにした。使用可能であることがわかった材料は18科28種にのぼる。これらには食用の植物には無かった18科が含まれており、キッチンPCRは広範な植物種に適応できることが明らかとなった。ただし、PCRを成功させるために工夫が必要な種もあった。これについて次に記す。(2)粗抽出物を鋳型としたときに増幅がみられない種が28種のなかに3種存在した。これらはマーガレット、ガーベラ、マトリカリアであり、すべてキク科植物であった。同じキク科のマリーゴールでは良好な増幅がみられていることから、キク科植物の花弁のすべてに問題があるということではなかった。粗抽出物には酵素反応を阻害する物質が含まれていることを想定し、希釈したのちにPCRに用いた。全3種において、2分の1希釈ではPCRは不成功であったが、4分の1希釈、8分の1希釈、16分の1希釈で良好な結果が得られた。粗抽出物の希釈がキッチンPCRにおいて有効であることが明らかとなった。(3)最後に、後述するように、2014年度は国内学会のみならず国際学会においても研究発表を行い、本実験プログラムの内容について報告した。海外の教員、研究者に実験プロトコルを解説した。さらに2015年度の学会発表と論文執筆の準備を行った。夏に行う高校生対象のキッチンPCRの準備もしている。
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Research Products
(4 results)