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2013 Fiscal Year Research-status Report

情報通信技術(ICT)を活用した訪問教育サポートシステムに関する実証研究

Research Project

Project/Area Number 24653287
Research InstitutionHokkaido University of Education

Principal Investigator

渡壁 誠  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70182946)

Keywords特別支援教育 / 訪問教育 / ICT活用 / テレビ電話 / ネットワーク
Research Abstract

本研究では,特別支援学校における訪問教育において情報通信技術(ICT)を活用する方法を実証的に追及する。昨年度に引き続き旭川養護学校における実証研究を依頼した。当該校の体制の変更により,科学研究費補助金助成事業の期間である残り2年間の協力を再度依頼した。その結果,ネットワークへの接続許可ばかりでなく,養護学校全体(訪問部,在学部を含めて)である程度の協力体制を期待できることになった。今年度の対象は中学部2年1名(Aとする)と中学部1年と3年の兄弟2名(Bとする)であった。対象A,Bそれぞれの障害の原因は異なるが,ともに呼吸器による呼吸が必要であり,学習はベッド上で行われていた。対象A宅にはネットワーク環境はなかったが,WiMaxエリア内であったために訪問教諭が,携帯WiFi装置を持参することで研究に支障はなかった。一方対象B宅ではすでにネットワーク等を活用しており,使用環境は十分に整っていた。
いずれの対象も通学は年に数回行われるのみで,学習は在宅でベッド上で行われる。今回の通信環境の導入で在学の学級活動に参加することを目標とした。加えて,こうした形での学校への参加の問題点などを検討することにした。対象Aは都合3回,在校の中学2年生の授業に参加した。対象Bは都合6回養護学校との接続学習を行った。その内2回は在校生は参加せず,始業・終業式を管理職および在学教室の教諭によって行った。残りの4回はおもに音楽の授業への参加であった。接続時間はおおよそ15-30分程度であった。
保護者からは普段見聞きすることのない,在校生や教諭との交流には対象生徒への刺激と経験になり,貴重な時間であったとの意見が寄せられている。在校生にとっては,仲間意識等の醸成が見て取れたなどの意見が寄せられた。
近隣の重度心身障害児者施設の院内学級における試みについては,今年度実行できなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度本格実施の準備に若干の遅れがあり,学校最大の行事である運動会での活用ができなかった(北海道の運動会は5-6月)。しかしながら,3名の対象者(重症児)があり,養護学校全体の協力が得られたため,問題点等の検討がすすんだ。重度心身障害児者施設の院内学級において,無線LANシステムが禁忌であることから,有線LANでの活用の再検討を強いられたことも挙げられる。

Strategy for Future Research Activity

1 関係機関との協力体制について:現在,当該養護学校と話し合い,研究継続依頼等を行う。現状では中学部の生徒からの要望がある。本システムの活用実現と活用方法の検討をすすめ,実際の活用に進む予定である。
2 アンケート調査,聞き取り調査による対象者の変容の追跡:連携研究者の協力のもと,対象者の変容を追跡する検査方法の開発,実証を行う。
3 最適システムの検索:ウェブカメラ以外の情報の提示方法の検討を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ICT(情報通信技術)を利用した在宅重症心身障害児(者)家族の交流

    • Author(s)
      三田勝己,赤滝久美,平元東,林時仲,岡田喜篤,渡壁誠
    • Organizer
      第39回日本重症心身障害学会学術集会
    • Place of Presentation
      栃木県総合文化センター

URL: 

Published: 2015-05-28  

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