2012 Fiscal Year Research-status Report
ニーズとライフスタイルを踏まえた吃音がある中学・高校生の教育・支援方法の開発
Project/Area Number |
24653291
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小林 宏明 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (50334024)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 通級による指導 / 吃音 |
Research Abstract |
(a)「吃音スタディーブック中高生版」の開発 マルチメディア自学教材である「吃音スタディーブック中高生版」の開発を行った。開発にあたっては、「ICF に基づく学齢児吃音指導・支援プログラム」(小林, 2009)及び、「吃音スタディーブック小学生版」(小林, 2009, 2010,2011)の内容をベースに、言語面、心理面、社会生活面等の様々な教育・支援内容を含めた。また、「吃音がある皆さんへのメッセージ」、「吃音の話し方ビデオクイズ」、「吃音が出にくい話し方デモンストレーション」などのビデオ教材を作成したり、iBooks Author(マルチメディアを作成する iPad のソフト)を利用した生徒の関心を引きつける教材作成を目指した。(b)「夜間吃音講座」カリキュラムの開発 授業や部活動等への影響が最小限となる夜間(19~21時)に行う計6回からなる「夜間吃音講座」のカリキュラム開発を行った。カリキュラム開発においては、「きつおんがあるこどものつどい」(2012年11月実施)及び吃音がある中学生、高校生各1名への教育臨床相談を実施し、吃音がある中学・高校生のニーズ把握を行うと共に、「夜間吃音講座」に導入予定の指導・支援プログラムを試行的に実施し、その内容や方法の検討を行った。カリキュラムは、「ICF に基づく学齢児吃音指導・支援プログラム」及び、「吃音スタディーブック小学生版」の内容をベースに、「言友会会員の方に吃音のことを質問しよう」、「吃音の悩みをブレーンストリーミングしてみよう」、「吃音が出にくい話し方の練習をしよう」、「何でも発表練習をしよう」など、言友会会員の方との交流や、実際の発話練習等、体験型の学びを重視した内容とした。また、重要な学習や練習については、毎回、あるいは複数回取り上げ、全ての会に参加出来なくても一定の教育・支援効果が確保できるように考慮した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(a)吃音スタディーブック中高生版の開発については、最終的な教材はまだ作成できていないものの、教材の構成の検討及び、教材コンテンツの作成は進行している。また、「夜間吃音講座」カリキュラムの開発については、カリキュラムの構成及び内容の検討が概ね修了している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在のところ、概ね、当初の研究実施計画通りに研究が進んでおり、研究計画書通りに研究を進めていく予定である。具体的には、次年度、(a)「吃音スタディーブック中高生版」試行版を完成させ、吃音がある中高生数名に対して、試行的な教育臨床を行い、その効果や問題点を検証し、内容や構成を再検討すると共に、(b)6回の指導・支援からなる「夜間吃音講座」を実施し、その有効性や問題点を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(2 results)