2012 Fiscal Year Research-status Report
障害のある幼児を支援する障害児通園施設と保育所の並行通園連携プログラムの提案
Project/Area Number |
24653299
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Seitoku University Junior College |
Principal Investigator |
大熊 光穗 聖徳大学短期大学部, 保育科, 准教授 (30461768)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 並行通園 / 通園施設(児童発達支援センター) / 保育所 / 連携 |
Research Abstract |
本研究の目的は障害のある幼児のための、通園施設と保育所の並行通園の現状と意義、課題を明らかにし、障害のある幼児にとって適切な支援を行うことのできる連携プログラムの提案を目指すものである。 並行通園の実態が必ずしも明らかでない現状から、まずは並行通園を経験した保護者や施設職員、保育士等へのインタビューと、全国の通園施設を対象としたアンケート調査の実施を24年度の計画とした。インタビューの内容は、並行通園に至った経緯、並行通園時のメリット・デメリットの側面に関してである。インタビュー調査についてはまだ対象数がごく少数に留まっているので引き続き遂行している。アンケート調査については、各施設の並行通園の現状と問題点を尋ねるのが目的であるが、質問項目の作成と予備的な調査の計画の段階に留まっており、早急に本調査に移行したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
並行通園の現状を把握するための本調査のための準備(資料収集、予備的な調査等)に予定よりも時間を要している。とりかかりとして、当事者からの直接の聞き取りを行うことでより現状に即した資料を得たいと考えたが、そのための折衝や実際に出向くことにおいて時間的な制約もあり、当初の予定をこなせなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度の計画を早急にすすめ、平成25年度の計画である、並行通園児の経過の観察を始める予定である。ただし、本研究の計画立案当初は保育所と施設の並行通園を念頭に置いていたが、実際に協力を仰げる施設の対象児がごく少数であり、さらに幼稚園との並行通園を行っているケースもある。また、現時点では保育所、幼稚園とも協力要請の途中であり、実際の並行通園時の経過の検討については状況により変更せざるを得ない恐れも出てきた。 現在進行中のケースの確保が難しい場合は、これを補うために過去の事例をインタビューや質問紙調査により詳細に検討するという方向も含めて、本研究の目的である施設、保育機関、利用児と保護者の三者の視点からの併用と連携の在り方の分析、検討を推進する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度に繰り越す358,460円の使用計画は次のとおりである;集計・統計ソフト300,000円、通信費58,460円 25年度の使用計画は次のとおりである;記録機器20,000円 文具事務用品100,000円 障害児関連図書200,000円 研究補助者謝金(データ入力・資料整理)102,000円(2名×60時間×850円)資料収集、調査旅費78,000円
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