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2013 Fiscal Year Research-status Report

野生生物の鉛直移動データのモデリング

Research Project

Project/Area Number 24654031
Research InstitutionFisheries Research Agency

Principal Investigator

岡村 寛  独立行政法人水産総合研究センター, 中央水産研究所, グループ長 (40371942)

Keywords鉛直移動 / 状態空間モデル / 隠れマルコフモデル / 高速計算
Research Abstract

太平洋を遊泳するウナギの回遊は水産資源学・生態学の関心事項である.ウナギの遊泳調査データを入手し,その分析を行うモデルの開発を試みた.ウナギの遊泳に何が効いているのかはこれまではっきり分かっていない.海流の方向ベクトル,水温,溶存酸素濃度,深度などのデータを同時に取得しており,5個体のデータがある.主に海流の流れとウナギの移動の間の関係に焦点をあてた統計モデルの開発に取り組んだ.モデルは海流のベクトルとウナギの以前の動きを混合ランダムウォークモデルで扱う.混合比率とランダムウォークの中のパラメータを,リンク関数を通して,水温や溶存酸素,深さと結びつけた.また,ウナギの個体差が大きく,個体差も説明変数とすることを試みたが,推定が安定しないため,個体別にモデルを適用した.パラメータの推定値から,ウナギの遊泳は,海流の影響を大きくは受けていないことが分かった.水温はいくぶんか影響があると分かったが,遊泳の決定要因であるようなものは何かは分からなかった.しかし,状況によって,いくつかの要因の影響を受けていると考えられる場合もあり,どのような状況でそのようなことが起こるのか更なる検討を進める必要がある.
さらに,鉛直移動をより効率よくモデル化する方法として知られるマルコフモジュレーティッドポアソン過程(MMPP)について検討を進めるための準備を行った.また,いくつかの生物種に対して状態空間モデルの応用を試みた.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ウナギの遊泳モデルの開発を進め,分析結果を得た.さらに,他の鉛直移動モデルに関する情報収集に努め,新しい技術のいくつかを身につけた.

Strategy for Future Research Activity

来年度,引き続きウナギデータの分析を行う.その際,より強力な計算手法の利用を考える.また,並列計算も行い計算速度の向上を試みる.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度は論文の英文校閲等の役務の費用が必要であり,その資金とするため.
英文校閲費にあてることを計画している.

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Measurement of diet preference and its variability in captive northern fur seals (Callorhinus ursinus)2013

    • Author(s)
      Kiyota M, Okamura H, Ito H, Kohyama K, Suzuki N
    • Journal Title

      Mammal Study

      Volume: 38 Pages: 199-210

    • DOI

      10.3106/041.038.0308

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

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