2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24654056
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
清水 肇 東北大学, 電子光理学研究センター, 教授 (20178982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮部 学 東北大学, 電子光理学研究センター, 助教 (10613672)
村松 憲仁 東北大学, 電子光理学研究センター, 准教授 (40397766)
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Keywords | 逆コンプトン散乱 / レーザー電子光 / X-FELO / アンジュレータ |
Research Abstract |
本研究は、SPring-8のアンジュレータから得られる放射光X線を再びSPring-8に入射し、蓄積電子との逆コンプトン散乱によるGeV領域の単色光子ビームを生成するための基礎研究である。平成24年度は、BL31ビームラインのコミッショニングを利用して、逆コンプトン散乱光子を捉えるためのガンマ線検出器BGOB1のテストを行い、検出器としての性能が確かめられた。BGOB1検出器は、当初計画していた小さな9本の単結晶検出器の組み合わせを変更して、直径80mm、長さ300mmの大きなBGO単結晶1本で構成されるガンマ線検出器で、今後行われる予定の8GeV逆コンプトン散乱光子の検出に大きな貢献をすると期待できる。平成25年度は、SPring-8の診断用ビームラインBL05のアンジュレータから得られるX線をBragg反射鏡を用いて180度反射させるところまで到達できた。 ビームラインBL05は加速器の診断用ビームラインであり、本研究のための改造が必要であった。本格的改造にはなお時間がかかるので、第一段階として、X線放射光の180度反射に挑んだ。これはまだ誰もやったことがない挑戦であった。現時点では、強力なアンジュレータ放射光をそのまま入射した場合に、これに耐えられる反射鏡は実現していないので、SPring-8蓄積リングの蓄積電流を絞って実験を行った。アンジュレータ放射光を分光器で切り出し、9.1keVのX線をSi(008)Bragg鏡で180度反射させた結果、約6%程度の背面反射を観測することができた。この成果により、今後、ビームラインを改造することによって、180度反射させたアンジュレータ放射光とSPring-8蓄積電子との逆コンプトン散乱実現の道が開けた。
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[Journal Article] Development of High Intensity Laser-Electron Photon Beam up to 2.9~GeV at the SPring-8 LEPS Beamline2014
Author(s)
N. Muramatsu, Y. Kon, S. Date, Y. Ohashi, H. Akimune, J.Y. Chen, M. Fujiwara, S. Hasegawa, T. Hotta, T. Ishikawa, T. Iwata, Y. Kato, H. Kohri, T. Matsumura, T. Mibe, Y. Miyachi, Y. Morino, T. Nakano, Y. Nakatsugawa, H. Ohkuma, T. Ohta, M. Oka, T. Sawada, A. Wakai, K. Yonehara, C.J. Yoon, T. Yorita, M. Yosoi
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Journal Title
Nucl. Instr. Meth. A
Volume: 737
Pages: 184-194
Peer Reviewed
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[Presentation] Prouduction of Intense High Energy Gamma Beam for LEPS2 Project at SPring-8
Author(s)
T. Yorita, N. Muramatsu, T.Hotta, T. Nakano, M. Oka, M. Yosoi, S. Date, Y. Ohashi, H. Ohkuma, M. Oishi, Y. Okayasu, M. Shoji, S. Suzuki, Y. Taniuchi
Organizer
4th International Particle Accelerator Conference (IPAC2013)
Place of Presentation
Shanghai, China