2013 Fiscal Year Annual Research Report
シリコン検出器によるMeV電子の3次元飛跡構成-高感度ガンマ線カメラへ向けて―
Project/Area Number |
24654065
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
市川 温子 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (50353371)
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Keywords | ガンマ線カメラ / シリコンマイクロストリップ検出器 |
Research Abstract |
シリコン半導体素子を用いて、数MeV 程度のエネルギーを持つ電子の飛跡およびエネルギーを同時に高精度で測定する検出器を開発する。シリコンマイクロストップ検出器の多チャンネルからの波形情報を組み合わせることで、1枚の素子内で三次元的に飛跡を再構 成するという試みである。このような検出器を多重に用いて、ガンマ線がシリコン素子内でコンプトン散乱して生成される数MeV の電子の方向およびエネルギー、そして散乱ガンマ線の方向、エネルギーを測定すればガンマ線1個1個に対して到来方向を決定することが可能となり、ガンマ線カメラに応用することが可能となる。 本年度は、昨年度製作したシリコンマイクロストリップ検出器(ストリップピッチ 50μm、厚さ300μm)の信号取り出しボードからの信号波形を8チャンネル同時に250メガサンプル/秒のデジタイザーで読み出した。検出器平面に対してベータ線源を斜め方向に設置した測定で、多チャンネルが反応し電子が斜めに入射していることを確認した。
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