2012 Fiscal Year Research-status Report
投影型同位体イメージングによる細粒CAIの鉱物アイソクロン
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24654179
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
坂本 直哉 北海道大学, 創成研究機構, 特任助教 (30466429)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | イメージセンサ / 隕石 / 同位体 / 質量分析 |
Research Abstract |
隕石中の難揮発性包有物(Ca-Al-rich Inclusion, CAI)は,太陽系で最も古い年代を示す岩石である.中でも結晶サイズの小さい細粒C AIは,原始太陽系星雲ガスから直接凝縮し,ある種の粗粒CAIの前駆体であったと考えられており,ほぼ全てが16Oに富む同位体異常を持つ.しかし,細粒CAIはミクロンオーダー以下の元素組成が大きく異なる鉱物が複雑に入り組んだノジュールを形成しており,鉱物アイソクロンを得るのは困難である.さらに,各鉱物のサイズが小さいために変質を受けやすく,隙間に二次変質鉱物が多く存在することが事態を一層複雑にしている.本研究では,革新的な新開発イオンイメージセンサを用いて,投影型同位体イメージングにより細粒な難揮発性包有物(CAI)のAl-Mg年代を鉱物アイソクロンから求めることを目的としている. 本年度は以下を実施した. (1)ターゲットとする粗粒CAI,細粒CAIを電界放出型電子顕微鏡により観察し元素マップを取得した.(2)FPGAモジュールを購入し,新型イメージセンサ制御ユニットへ組み込んだ.(3)追加モジュール用ソフトウェアを開発し,新型イメージセンサを用いて読み出し速度150枚/秒でイメージを取得する事に成功した.(4)質量分析装置にイメージセンサを設置し,イオンの検出を行った.(5)旧型イメージセンサを用いて粗粒CAIの24Mg, 25Mg, 26Mg, 27Alイメージを取得した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型イメージセンサにて追加したパルスモジュール間の同期動作の調整に時間を要しているため,新型イメージセンサによるAl/Mg分析が未達成である.
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Strategy for Future Research Activity |
新型イメージセンサのソフトウェア調整を行い,Al/Mg分析を行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度にシンポジウムでの成果発表を予定していたが,新型イメージセンサでの測定とシンポジウムでの発表を平成25年度に行うこととし,未使用額はその経費に充てる.
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Research Products
(5 results)