2013 Fiscal Year Annual Research Report
高感度・高分解能質量分析法の開発と反応機構解明手法への展開
Project/Area Number |
24655061
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
内村 智博 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40346820)
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Keywords | 機器分析 |
Research Abstract |
多光子イオン化飛行時間型質量分析法(MPI/TOFMS)は、分光学的選択性とソフトイオン化という特徴を有する分析手法である。本手法の試料導入法として、近年、オンライン濃縮レーザー脱離試料導入法(online COLD)が開発された。本研究では、online COLD法を用いた溶液試料のための高感度・高選択的質量分析法を開発することを目的とした。また、同法の新たな展開として、分子反応の機構解明のための手法を開発することを目的とした。 平成25年度は、希薄な溶液試料の連続的かつ安定的な導入手法について検証・報告した。また、脱離レーザーを照射した際に導入される試料分子の温度を評価する手法を開発した。 また研究期間全体を通じて、微量・希薄な溶液試料の導入手法を開発し、高感度分析が行えることを実証した。また、高エネルギーの脱離レーザーを試料導入ノズルに照射することで分子反応が生じることを確認した。短時間の内に起こる生成物等の信号強度の変化を観測し、想定される反応機構について報告した。以上の結果から、本法が反応過程を解明するための新規手法として適用できることを実証した。
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[Journal Article] 分析化学2013
Author(s)
徳元吾郎, 佐分浩亮, 宮川しのぶ, 内村智博
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Journal Title
Anal. Methods
Volume: 62
Pages: 595-601
DOI
Peer Reviewed
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