• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Annual Research Report

糖転移酵素1分子マニピュレーション法による細胞外マトリックス多糖の二次元精密構築

Research Project

Project/Area Number 24655098
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

森 俊明  東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (50262308)

Keywordsグライコミクス / 糖転移酵素 / SPM / コンドロイチン合成酵素
Research Abstract

グライコミクス研究として糖鎖チップの調製法としてナノスケールで自在に複合糖鎖を導入する手法を酵素反応の1分子力学計測モニタリングにより達成することを目標として研究を推進した。具体的には酵素修飾カンチレバーを糖鎖固定化基板にゆっくりと接触させてその時点で反応基質を添加することにより反応を完結させて、数名取る先の地点に移動して同様の反応をくりかえして、一面を所定の糖鎖で覆うことを目的としている。実際には反応させた後に糖鎖結合タンパク質を固定化したチップを用いて、固定化分布状態を確認することまで行った。
24年度までにコンドロイチン合成酵素を用いて基板表面をGalNAcという糖鎖とGlcAという糖鎖を糖転移反応できることを明らかにした。すなわちカンチレバーに当該酵素を修飾し、基板上に固定してあるコンドロイチンオリゴマーに接触させ、チップをそのままにしている状態で反応基質であるUDP-GlcNAcまたはUDP-GlcAをそれぞれくわえ、所定時間置いた後に酵素修飾チップを引き上げ、その後、酵素を近づけて話すことで相互作用解析することにより反応完結が特定の条件の時のみ起こることを明らかにした。よって、その二種類の糖鎖によって表面を覆い分けることができる可能性を示した。
25年度には、上記の反応を各地点で選択して行うことにより、分布状態を作り分けることができることを確立した。すなわち、表面の末端糖がGlcNAcの時にはGlcA単糖のみが転移して末端がGlcAになり、一方、表面の末端糖がGlcAの時にはGlcNAc単糖のみが転移して末端がGlcAになることを利用して、ある特定の数10ナノメートル四方の領域毎に両者の糖でそれぞれ別々に覆うことができることを明らかにした。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013

All Presentation (3 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] 原子間力顕微鏡を用いたグリコサミノグリカン糖鎖伸長反応の一分子直接観察2014

    • Author(s)
      森 俊明
    • Organizer
      第46回日本結合組織学会学術大会・第61回マトリックス研究会大会 合同学術集会
    • Place of Presentation
      ウインクあいち
    • Year and Date
      20140605-20140607
    • Invited
  • [Presentation] ベロ毒素修飾チップによる糖脂質ラフト界面の 分子マッピング2013

    • Author(s)
      森 俊明、小泉翔平、露木由実
    • Organizer
      第62回高分子討論会
    • Place of Presentation
      金沢大学
    • Year and Date
      20130911-20130913
  • [Presentation] ベロ毒素修飾探針を用いたAFMフォースマッピングによる脂質膜中におけるGb3セラミドの分布観察2013

    • Author(s)
      森 俊明、小泉翔平、岡畑 恵雄
    • Organizer
      第62回高分子学会年次大会
    • Place of Presentation
      京都国際会議場
    • Year and Date
      20130529-20130531

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi