2013 Fiscal Year Research-status Report
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24655150
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
梅影 創 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (30419436)
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Keywords | RNA医薬 |
Research Abstract |
凝集型RNA配列はRNA分解酵素耐性を示すこと、また凝集型RNA配列中の一部はRNA分解酵素耐性化には不要であることが分かった。このことから、このRNA分解酵素耐性化には不要である個所をRNA分解酵素感受性であるshRNA配列を導入したところ、shRNA単独での場合と比較してヒト血清中での半減期を少なく見積もって約5倍(約80分)に延長させることに成功した。また、このshRNAを組み込んだ凝集型RNA配列は、Dicerによってプロセスされることもあきらかにすることができた。これらの成果をまとめて、特許出願を1件行うことができた(特願2013-256425号、「RNA分子にヌクレアーゼ耐性能を付与する方法、ヌクレアーゼ耐性能を有するキメラRNA分子」梅影創、藤田隼輔、藤沼輝、菊池洋 2013年12月)。 また、一方で凝集型RNA配列への変異導入や欠失実験を行ったところ、凝集体を形成せずともRNA分解酵素耐性を示す新規なRNA配列の取得に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
特許出願を行うことができた。 また新たな発見として、凝集体を形成せずともRNA分解酵素耐性能を示す新規RNA配列の取得に成功した。このRNA配列については、NMR等による構造解析に好適であるため、構造科学のスタンスからRNA分解酵素耐性化の原理に迫ることができるものと期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、shRNAを組み込んだ凝集型RNA配列の有用性(細胞内でのshRNAによるRNA干渉能の発現)を評価するために、モデル癌細胞への導入実験、およびモデル動物(マウス)を用いた実験を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
購入手続きをしていた試薬の納期が3か月程度ずれてしまい、年度内の納品が不可能となってしまったため。 当初の計画とおりに次年度使用額分は試薬上記試薬購入費として使用する。
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