2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24655170
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
斉藤 秀俊 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (80250984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塩 茂夫 長岡技術科学大学, 工学部, その他 (90160473)
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Keywords | 蛍光体 / 酸化物 / SrO / 高圧相 / 濃度消光 / 水素酸素炎 / CVD / 電子顕微鏡 |
Research Abstract |
高圧相SrO:Eu2+青色蛍光体の濃度消光について調査した。金属比Sr/Eu 比の原料を用いて得られた蛍光体の励起波長325 nm におけるフォトルミネセンススペクトルを得たところ、 Eu 濃度の増加に伴い、5at%以上で急激に濃度消光を示すことがわかった。次に300-50 Kにおける低温発光特性を調査した。常温300 Kにおいて456 nmの青色発光ピークを得た。発光ピークは温度低下に伴い強くなった。 透過型電子顕微鏡法で高圧相SrO:Eu2+の格子像を加速電圧80 kVで観察したところ、板状の幅約14 nm のナノSrO 結晶体がアモルファス相中に確認された。格子像中の格子縞の間隔は斜方晶系高圧相SrO 結晶の(101)面の面間隔(d : 2.72Å)に一致した。従来のSrO と微細構造が異なっており,ナノ結晶構造体を有する蛍光材料であることがわかった。 高圧相SrO:Ce3+蛍光体の合成を行った。励起波長325 nmにおける300Kでのフォトルミネセンススペクトルを得たところ、蛍光体は400 nmに発光ピークを有する紫外発光を示した。続いて得られた紫外発光材料をAr 雰囲気下1000℃でアニールすると、発光ピーク波長が393 nm 一定で発光強度が低下し、3%H2+Ar 雰囲気下1000℃で再アニールしたところ、発光ピーク波長が393 nm 一定で発光強度が再び上昇した。 さらに大きな結晶を得るために、水素酸素炎によるSr-NTA 錯体由来のSrO 粉末の合成 を試みた。得られた粒子はSrO、SrO2、SrCO3 およびSr(OH)2 の混相であるとわかった。高圧相は得られなかった。また、大気開放型化学気相析出法でSrO ウイスカー合成した。得られたすべての堆積物は、<111>方向に優先配向したSrO ウイスカーであることがわかった。残念ながら高圧相は得られなかった。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Deposition of thick metal oxide films from metal-EDTA complexes by flame spray technique.2014
Author(s)
Keiji Komatsu, Tetsuo Sekiya, Ayumu Toyama, Yasuhiro Hasebe, Atsushi Nakamura, Masahiro Noguchi, Yu Li,Shigeo Ohshio, Hiroki Akasaka, Hiroyuki Muramatsu, and Hidetoshi Saitoh
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Journal Title
journal of thermal spray Technology
Volume: accepted
Pages: accepted
DOI
Peer Reviewed
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