2012 Fiscal Year Research-status Report
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24656120
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
辻 義之 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00252255)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 流体工学 / 量子乱流 |
Research Abstract |
中性子イメージングに関する基礎的情報の取得をおこない、実験に使用できる試験隊の形状を設計した。液体Heを極低温まで冷却するためには、寒剤をどのように用いて効率的なシステムを作るかがポイントとなる。過去の研究を参考に、実際の中性子照射領域の寸法を加味した設計を行った。 画像解析にはCT技術を併用するとともに、新たなバックグランドノイズの除去方法に関する文献調査並びに理論的考察を行った。中性子を用いた可視化では、バックグラウンドのノイズをいかに低減するかによって、空間分解能を向上させることができる。従来からのキャリブレーションに加えて、あらかじめパターンの分かったバックグランドの強度分布を加味したキャリブレーション方法について吟味し、その計算アルゴリズムについて考察をした。これらをもとに、実際の画像データの解析をおこなう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
装置形状の設計、処理アルゴリズムの検討など文献調査を行った。これらに基づき、実際の計測並びにデータ処理を行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
バックグランドのノイズ除去に関しては、液体窒素とYAGレーザーを用いたキャリブレーションを事前におこない、その有効性を確認する。小型デュアーの作成とその性能評価には、事前のリークチェックを繰り返し、可視化窓のからの観察が問題ないかを確認するとともに、超流動状態への安定した運転法を確立する。 可視化は既存施設の方法に従い、こちらで準備した計測装置が問題なく設置できるかを事前に確認する。データ取得後の解析法は、通常流体をもちいたPIV解析を実施して速度成分の時系列を算出する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費の大半は、可視化装置の作成に充てる予定である。単品としての製品がないため、必要部品と計測装置を組み合わせて作成する。仮に、同等のデュアーが借用できるようであれば、研究経費は上述のYAGレーザーの購入費としてあてたい。
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Research Products
(3 results)