2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24656156
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
高田 一 横浜国立大学, 工学研究院, 教授 (20154792)
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Keywords | シャワー / 介護負担 / 寝たきり / 入浴 |
Research Abstract |
高齢化に伴い,寝たきりの高齢者の数は増加傾向にあり,介護現場での負担を大きくしている.特に入浴は身体を持ち上げて移動させなければならないことから重労働となる.そのため入浴またはシャワーを浴びることが困難な場合が多く,現状では入浴は介護施設では週に2,3回,在宅介護では週に1回と少ない.したがって、ベッド上で皮膚を傷めることなく身体を容易に洗浄することができれば,身体を常に清潔に保つことができ,また介護者の負担軽減にも繋がると考えられる.そこで,本研究ではベッド上での身体洗浄を可能とし,シャワーと同等の洗浄能力,爽快感を被介護者に提供する洗浄装置の開発を目的とする.高齢者の皮膚への悪影響を避けるために水,空気のみでの洗浄を目指し,ヘッド設計を行った.本研究の目的として挙げたシャワーの代替として洗浄能力の向上,爽快感や洗浄感の提供,漏水の低減を考慮し,3つのヘッドを作成し,比較検討した.最も使用に適する形状のヘッドの特徴としては,他のヘッドと比べ,洗浄面付近の空気流速が速く,水も全面に均等に当たらず,洗浄面の一部に強く噴射され,その後広がる形で洗浄している.他のヘッドの様な水の渦や空気の渦の発生は,洗浄面全面に水が拡散して当たると考えられる.よって評価結果より,水が広い面積で拡散して皮膚に当たるよりも,一部に強く噴射される方が良いと考え,刺激や当たり心地が洗浄感や爽快感に繋がる傾向にあると分かった.また渦の発生が無いスムーズな流れを考え設計したため,他のヘッドより洗浄後に残る水の量も少なく,洗浄中だけでなく洗浄後も漏水の危険が小さい形状となった. 全面に水を拡散させるより,一部に強い水を噴射させる方が洗浄に良い影響を与えていた.またヘッドが皮膚から離れたときにOFFとなるスイッチを設置することで,漏水せず洗浄することが可能になった.
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Research Products
(7 results)