2012 Fiscal Year Research-status Report
自励駆動する筋繊維を模倣したナノファイバーゲルアクチュエータの創製
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24656178
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
原 雄介 独立行政法人産業技術総合研究所, ナノシステム研究部門, 研究員 (90452135)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ナノファイバー / ゲル / アクチュエータ |
Research Abstract |
自励駆動する筋繊維を模倣したナノファイバーゲルアクチュエータの創製に向け、水溶液中で安定なナノファイバーゲルの構築を目指した。水溶液中で安定なナノファイバーゲルの作製には、ナノファイバー中に化学結合もしくは物理結合を構築する必要性がある。本研究では、ナノファイバーを構成する自励振動高分子鎖に疎水基を導入包することにより、疎水基同士の相互作用によって高分子鎖間に物理的な結合を持たせることを目指した。その結果、疎水基を導入した自励振動高分子を原料としエレクトロスピニング法によって作製したナノファイバーゲルは、含水しながらも耐水性を付与することが確認できた。現在、耐水性を有するナノファイバーゲルの駆動条件を探索している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自励駆動する筋繊維を模倣したナノファイバーゲルアクチュエータの創製には必要不可欠な含水しながらも耐水性を有するナノファイバーゲルの合成に作製した。本研究目標を達成するために必要不可欠なナノファイバーゲルの作製に成功していることから、研究計画はおおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
作製に成功した耐水性を有するナノファイバーゲルを自励振動させることが可能な、駆動条件の探索を行っていく。また、ナノファイバーゲルの駆動変位、発生力等を測定可能なシステムの開発を行う。最終的には、ナノファイバーゲルと通常のゲルアクチュエータとを性能比較し、ナノファイバー化することによってどのような利点が得られるか明らかにすることを目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
自励駆動する筋繊維を模倣したナノファイバーゲルアクチュエータの作製にむけて、その原料となる自励振動型高分子を合成するための試薬およびガラス器具等を購入する。またナノファイバーゲルの駆動特性評価を行うことが可能な評価システムの構築に必要なマイクロスコープ等の計測機器を購入する。また研究調査および成果発表を行うため、国内旅費、および国外旅費を計上した。
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