2013 Fiscal Year Annual Research Report
液体金属を利用した卓上型で高輝度・高繰り返しが可能な短波長光源への挑戦
Project/Area Number |
24656184
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
原田 信弘 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (80134849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 崇志 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30375521)
阿蘇 司 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (30290737)
佐々木 徹 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (90514018)
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Keywords | X-pinch / 短波長光源 / 液体金属流 / 超音速フリージェット |
Research Abstract |
パルスパワー短波長高輝度点光源である,X-pinchの課題である繰り返し性を解決するために,テーパーコーンと液体金属を併用した微小液体金属流装置によって,連続的に液体金属を供給し,小型で高繰り返し性・高輝度性を有する短波長光源開発を目指し,研究開発を実施した. 本年度は,パルスフォーミングネットワークを利用したパルスパワー電源を設計し,低インダクタンスで大電流が供給できるシステムとなった.また,更なる小型化を目指すためは低電圧駆動出来るよう,ギャップスイッチ等のインダクタンスの低減手法が必要であり,これらはマルチギャップスイッチ等に変更することで低減できる見込みを得た. また,上述の電源と昨年度に製作した液体金属流直径制御用電極を利用して,短波長光を得る予定であったが,放電に伴う電極の損耗が大きく,また,短波長光を得るための真空度を達成することが出来ず,当初目的とした短波長光を得る段階まで到達することが出来なかった.この点については,材質を変更すること,電極断面積を調整すること,あるいは電流集中を緩和するために,セラミックスを利用したノズルを用いての装置を利用して,改善することが出来ると考えられる.真空度については,現在チャンバーの再設計を進めており,短波長光を得られる真空度を得るために必要な真空排気系の検討を進めている. これらのことから,当初の目的を達成するまでには至らなかったが,X-pinchの課題である繰り返し性を解決するために,テーパーコーンと液体金属を併用した微小液体金属流装置を開発するための指針を得た.
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Research Products
(8 results)