2013 Fiscal Year Research-status Report
金属板装荷キャパシタンスグリッドのPMC特性に関する研究
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24656246
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
牧野 滋 金沢工業大学, 工学部, 教授 (40393524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 啓介 金沢工業大学, 工学部, 教授 (10278103)
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Keywords | PMC / AMC基板 / 薄型アンテナ / 無線LAN用アンテナ / 地上波ディジタル受信用アンテナ / RF-IDタグ |
Research Abstract |
1.2012年度の研究成果である等価回路を用いたAMC基板設計法,解析法に関する論文を信学会に投稿,採録となり掲載された. 2.基本となるAMC基板(キャパシタンスグリッドを用いたAMC基板)に関するアイディアを本研究申請の前に特許出願していたが,「登録」と確定し,特許原簿に登録された. 牧野他,’磁気壁基板および磁気壁基板を用いたアンテナシステム,’特許第5398426号,2013.11.1. 3.有限要素法により,有限の大きさのAMC基板においても,モーメント法で解析した無限基板の場合と同様,PMC特性を有することを確認した.同じ周波数特性を有するキャパシタンスグリッドの設計パラメータの組み合わせは無数にあるが,有限の大きさのAMC基板上に置かれた半波長ダイポールアンテナのVSWR特性,放射特性は設計パラメートと関係なく,同じ特性を実現することを確認した.この研究成果を,電子情報通信学会アンテナ伝播研究会および電子情報通信学会総合大会で発表した. 4.無線LANに用いられる2.4GHz帯および5GHz帯に本手法を適用し,自由空間および金属板上のいずれに配置しても,良好な特性を実現できることを,解析および実験により確認した. 5.2周波数に適用できるAMC基板について検討し,約3倍離れた二つの周波数において,PMC特性を実現できることを,解析により確認した.この研究成果を,電子情報通信学会ソサイエティ大会で発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)モデル実験による検証 解析および実験により,実用上問題の無い大きさで,自由空間や金属板上など,どこに配置しても良好な特性を有する無線LAN用アンテナを実現できることを確認した. (2)アンテナシステムへの適用 無線LANに用いられる2.4GHz帯および5GHz帯に本手法を適用し,自由空間および金属板上のいずれに配置しても,良好な特性を実現できることを,解析および実験により確認した. (3)モーメント法を用いた専用解析シミュレータの開発 平成24年度に先行して実施,完了.
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Strategy for Future Research Activity |
1.2周波数共用できるAMC基板を試作により確認し,700MHz/2.1GHz共用LTEアンテナを例にして解析および実験により検証する. 2.より低い周波数帯への適用を目指し,テレビ内部や自動車室内に取り付け可能な地上波ディジタル放送受信用アンテナを例にして解析および実験により検証する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
想定していたよりも小型なAMC基板を実現できたため,材料費(銅張積層基板)を削減できた.また,製作費(エッチングなどの加工費)も,外注を予定していたが,研究室所有のエッチング槽で製作でき,その費用を削減できた. AMC基板やアンテナを試作するための材料費(銅張積層基板)と製作費(エッチングなどの加工費),および,研究動向調査と研究成果を発表するための費用として使用です.
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Research Products
(8 results)