2014 Fiscal Year Annual Research Report
セメント・石灰による改良粘性土の工学的性質における微生物の影響
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24656288
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
柴 錦春 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20284614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野 剛徳 佐賀大学, 低平地沿岸海域研究センター, 教授 (20295033)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 尿素分解菌 / 地盤改良 / 浚渫土 / 炭酸カルシウム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は引続き白刀豆由来尿素分解菌(ウレアーゼ菌)による炭酸カルシウム(CaCO3)の析出促進効果、尿素・CaCl2・刀豆粉末混合液(微生物溶液)を粘性土に混合して、粘性土の強度増加及び影響要因を実験的に検討した。主に以下のこと明らかにした。 (1)微生物養生によるCaCO3の析出率への影響:尿素・CaCl2・刀豆粉末を同時混合することをケース-1とし、尿素・刀豆粉末を混合し、2週間養生後、CaCl2を混合すことをケース-2とする。ケース-2のCaCO3析出率はケース-1より高かった。しかし、ケース-1の場合、析出したCaCO3は結晶の塊になったが、ケース-2の場合、析出したCaCO3は粉状になっていた。 (2)CaCO3の析出量と粘性土の強度増加:前述のケース-1の条件で、CaCO3の析出量と析出率が異なる微生物溶液を製作し、有明粘土に混合した。それを2-3週間養生後、粘性土の非排水強度を室内ベーンせん断試験により測定した。CaCO3の析出量が多い溶液の場合、粘性土の強度が高かったことが分かりました。前述ケース-2の条件で、実験した結果、CaCO3の析出量と粘性土の強度の間に相関性が見つけなかった。つまり、CaCO3の析出量・率だけではなく、析出したCaCO3の結晶状況も粘性土の強度増加に影響を及ぼしている。
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