2012 Fiscal Year Research-status Report
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24656298
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
森山 聡之 福岡工業大学, 社会環境学部, 教授 (50136537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藏 泰雄 熊本大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (10271131)
西山 浩司 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20264070)
渡辺 亮一 福岡大学, 工学部, 准教授 (50299541)
和泉 信生 崇城大学, 情報学部, 助教 (60553584)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | スマート雨水タンク / 雨水グリッド / 局所的豪雨 / メッシュネット / スマートハウス / スマートタンク |
Research Abstract |
1)スマート雨水タンクを開発。現在、制御基板、センサーノード基板(水圧および流量測定用)、アキュムレータ基板(ポンプ操作用)を製作し、これらのメッシュネットによる接続を確認するとともに、データ及びコマンドの送受信用のプロトコルを開発しているところである。 2)自己組織化マップ(SOM)を用いて、事前放流のための豪雨予測を行った。SOMを過去1979年~2008年までのGPVデータ14640イベントで学習させておいて、斐伊川が氾濫した2009年7月の中国九州豪雨のデータを与えた所、16個のパターンのうち2つパターンを選択した。これは九州地方のどこかで豪雨の可能性が高いパターンである。 3)XバンドMPレーダのデータを検証中である。平成24年北部九州豪雨が観測されたので、このデータを解析してみたところ、辺縁部の日田市の花月川流域では明らかに降雨減衰が発生している事が確認された。辺縁部でない、福岡市、北九州市、飯塚市では問題無さそうである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
スマート雨水タンクのために最初に製作した、全体を1枚の制御基板とする方法では、トラブルが発生した時に全体に障害が及ぶので、これを分割してモジュール化したため、当初の予定より時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
センサー及びアキュムレータ基板による水位および流量測定の精度検証と動作検証を行うとともに、データ収集用のプログラム開発、ポンプ制御のためのプログラム開発およびSOMによる豪雨予測システムの開発を行ない、複数のスマート雨水タンクによる動作の検証実験を行う。また、樋井川の流量と降雨量から、豪雨の合間に放流可能かどうかのプログラムも開発する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
各基板の量産するための部品代とケース代、ソーラパネルとバッテリーを購入する。それに加えセンサーおよびポンプの購入により複数台のスマート雨水タンクを動作させ、複数のスマート雨水タンクをメッシュネットで接続した場合の動作を確認する。 研究発表用の旅費や英文校正料等にも利用する。 なお、24年度の残予算については、調査研究に関わる旅費およびシステム開発のための人件費で利用予定である。
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Research Products
(7 results)