2012 Fiscal Year Annual Research Report
3テスラMRIから探る白質病変ドライバの交通事故メカニズム
Project/Area Number |
24656304
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
朴 啓彰 高知工科大学, 公私立大学の部局等, 客員教授 (60333514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 靖彦 高知工科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10368855)
永原 三博 高知工科大学, 公私立大学の部局等, 助手 (80461383)
繁桝 博昭 高知工科大学, 工学部, 准教授 (90447855)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | DTI / fMRI / 交通事故 / 白質病変 |
Research Abstract |
脳ドック受診者の脳MRIデータと過去10年間の事故歴聞き取り調査結果との照合から、健常ドライバに高頻度で見られる無症候性大脳皮質下白質病変(白質病変)と交通事故(特に交差点事故)との有意の関連性を認めた。事故原因は白質病変が脳内情報伝達メカニズムに影響したためと考えられる一方、白質病変ドライバが全て事故と関連性があるわけでない。そこで、白質病変周辺部の神経繊維束解析(脳内情報伝達路の評価)を白質病変ドライバで事故歴の有無でグループ分けした被験者対象に行った。前頭前野皮質下の大脳白質に存在する白質病変を含む神経繊維束の評価パラメータであるFA (fractional anisotropy)値とADC (apparent diffusion coefficience) 値を事故歴の有無で比較した。 事故あり群10名、事故なし群10名からFA値・ADC値を求め各々の平均値をt検定した。事故有り群は事故なし群に較べて有意にFA値は低く、ADC値は高かった。白質病変ドライバでは、白質病変周辺部の神経繊維束解析を行うことで、事故リスクを予測できる可能性が示唆された。サンプル数を増やして、さらに検証を進めている。
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