2013 Fiscal Year Annual Research Report
気象ゲームと環境設備シミュレーションを取り入れたサステイナブルデザイン演習法
Project/Area Number |
24656339
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Research Institution | Niigata Institute of Technology |
Principal Investigator |
飯野 秋成 新潟工科大学, 工学部, 教授 (80272706)
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Keywords | 建築設備 / パッシブ / 動画 / ゲーム / 気象 |
Research Abstract |
大学の建築学課程における建築環境工学、建築設備の立場から、省エネルギーを根ざした設備設計と地域の環境との関係を、やさしくかつ速やかに理解させるための教育プログラムの開発を目的とした。本研究は大きく以下の2つの骨格で構成した。すなわち、①学生を対象とした設備計画図のレクチャ動画の制作とその学習効果、および②省エネルギー学習用ゲームの開発、である。 まず、①については、設備設計図に用いられる各種記号を記憶して、それを任意の建物に応用できること、および、省エネルギーのための設備的な工夫を、建物の構造や用途に即して判断できることが必要となることから、建築設備の授業の予習に供する数分完結型のレクチャ動画群を作成して公開した。被験者実験を実施し、事前に動画を視聴することによって理解度が確実に向上することが示された。制作した動画群は、既に実施者の研究室Webより一般公開しており、建築設備を学ぶ全国の学生や資格試験を受験する予定の一般の視聴者から、好評価を得るに至っている。 また、②については、各種のパッシブシステムが適用可能な季節や気象条件、熱負荷削減のための建築的工夫、CASBEEのBEE評価上重要な評価項目の記憶と理解、の3つの要素に絞り、これらを数人の学生グループで囲みながら勉強できるテーブルゲームの作成を行った。これを用いることによって、環境工学のテキストのみを用いた自学自習より、学習に対するモチベーションの向上、および理解度を確認するためのテストにおける得点の向上に効果を確認することができた。
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