• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Annual Research Report

モバイル・ホスピタルのフィージビリティ

Research Project

Project/Area Number 24656342
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

岡本 和彦  東洋大学, 理工学部, 准教授 (40361521)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsモバイル / 病院 / 船 / 列車 / 車
Outline of Annual Research Achievements

2014度は南アフリカのHIV・結核病院を10か所視察し、急増する患者に病院建設が追いつかず、仮設病院で対応する姿を見た。特にコンテナでできた仮設病院はモバイル・ホスピタルの実現に向けた大きなヒントとなった。
2012年から開始した本研究を以下にまとめる。モバイル・ホスピタルの事例調査は診療船(日本)、診療車(日本)、手術列車(インド)、巨大移動診療所(米国)、診療車(米国)、コンテナ診療所(南ア)である。いずれも入院機能を持たないため、「病院」ではなく「診療」と表記している。入院機能を持たない点以外に多くの事例に共通していたのは、医師・看護師を常勤で持たずボランティアに頼っている、現地にない医療機器だけを運搬して部屋や什器、エネルギーは現地調達している点である。これによって人件費や保管スペースといった固定費用だけでなく、車輌の購入費や改造費とともに、運搬費用も切り詰めることが可能である。
また、モバイル・ホスピタルに必要だと思われる電子カルテについて、日本の病院における基礎的な利用状況を調べたところ、現在は60%程度の普及率であった。一方、見学したモバイル・ホスピタルで導入している事例はない。診察人数が少ないので紙カルテで十分である、あるいはカルテは患者が保管するなど、その理由は様々であるが、いまのところ既存の紙カルテでローコストな運用をしている。
本研究は病院建築にイニシャル・ランニングコストがかかりすぎることが発端であった。その大きな理由である医療機器の更新について見ると、機器にあわせて乗りものをカスタマイズしたものほど機器の更新が遅れていた。乗りものの改造が少ない機器の選定や設計を行うことも重要である。
法的な手続きや制約、寄付に頼った資金調達の困難さ、患者への健康教育の必要性など、まだ課題は山積しているが、今後は実現に向けた研究に移行する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 米国の移動病院 Remote Area Medical の医療活動の実態 モバイル・ホスピタルのフィージビリティ32014

    • Author(s)
      岡本和彦
    • Organizer
      日本建築学会大会
    • Place of Presentation
      神戸大学
    • Year and Date
      2014-09-12

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi