2013 Fiscal Year Annual Research Report
限界集落・被災地域における新たな居住形態の出現と集落の復興力
Project/Area Number |
24656348
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山崎 寿一 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20191265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 敏 京都大学, その他の研究科, 教授 (60192738)
山口 秀文 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60314506)
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Keywords | 限界集落 / 居住 / 復興力 / 自然災害 / 持続性 |
Research Abstract |
本年度は以下の調査・研究を行った。 1)東日本大震災からの復興に関して、集落に根ざす住まいの再建について検討した(日本建築学会大会農村計画部門研究懇談会)。 2)東日本大震災被災地の集落・地区における震災からの復興力に関する調査を行うとともに、「集落内再建地区における震災以前の間取り」の発表を行った(震災復興シンポジウム「宮城県における津波被災地の現状と課題」ポスターセッション)。 3)農山漁村の持続性と復興力に関して、ルーラル・サステイナビリティの視点から論攷を収集し、それをふまえて基礎資料を整理した。具体的な内容は以下である。 (1)ルーラル・サステイナビリティへの視座:ルーラル・サステイナビリティというカタナカ表記により、従来使ってきた類似概念が新たに意識化され、用途の価値や課題設定も独自の展開をみせることを期待した。(2)農村計画学の基本問題としての「ルーラル・サステイナビリティの確立」:農山漁村地域における「非持続的社会」の克服、換言するならば、「ルーラル・サステイナビリティの確立」は今日の農村計画学の直面する最も重要な基本課題であり、新たな戦略的目標概念の創出とその実現手法の確立が社会的にも強く求められていること。(3)サステイナビリティ研究における各論展開とその総合化の必要性:多様な分野の集積した農村計画学からトータルビジョンや総括的な基礎理論をもつ総合計画学としての農村計画学への脱皮。ルーラルとは、サステイナビリティとは何か、ルーラルがなぜサステイナブルでなければならないか、その理論的根拠を示すことが課題。(4)具体的なテーマ:ルーラル・サステイナビリティの計画論・序説、生態系・農業・景観からみた農村環境の持続性、サステイナブル社会の国土形成と農村計画、条件不利地域の地域再生ガナバンス、条件不利地域の地域再生戦略
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Research Products
(1 results)