• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Annual Research Report

建築物の美観を保つための掲示スペースの設計ガイドラインの提案

Research Project

Project/Area Number 24656352
Research InstitutionPrefectural University of Kumamoto

Principal Investigator

村上 良知  熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (00122838)

Keywords掲示物 / 掲示スペース / 建築物の美観
Research Abstract

従来の建築設計では、掲示スペースの計画は軽視されてきた。設計理論において、掲示物の量の知見や掲示スペースの設定手法が欠落しているため、掲示物への配慮が十分でなく、設計者の意図に反して、建築物の使用開始後、ロビー回りが掲示物であふれ美観を損ねている建物が多くみられる。本研究は、建築設計理論の一部になるべき、掲示スペースの計画指針を検討することを目的にしたものである。
そのために、まず、各種の公共施設の掲示状況の実態調査を行った。24年度は、不特定多数が利用する主要な公共施設で、掲示物による美観が特に問題になる〈交流(公民館等)〉〈ホール(市民会館等)〉〈展示(美術館等)〉〈福祉(保健センター等)〉の4建築種別ついて詳細な掲示物調査を行い、掲示物の量と内容の概要を把握するとともに、さらに建築種別事に差が生じる要因を分析した。予想以上の夥しいポスターや文書が掲示されている現状を明らかにした。
これに加えて、掲示物の当事者である〈建築設計事務所〉に対して掲示スペースの計画と設計手法に関するアンケート調査(関東、関西、九州の300事務所を対象)を行い、設計事務所間で設計時の掲示スペースの配慮に関して大きな差がある現状を明らかにした。
25年度は、熊本および福岡市において、掲示物に関して比較的美観を保っている公共施設の掲示スペースと管理方式について事例調査を行った。その際、掲示物に加え、近年大量のチラシやパンフレットがロビー回りに並べられ,大きな面積をとり、ロビー回りの建築的美観に大きな影響を与えている現状を明らかにした。
最後に、これらの調査・分析を踏まえて、掲示スペースに関する建築指針を検討し、一応の結論を得た。一連の研究が終了し、得られた成果を論文として執筆中である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi