2012 Fiscal Year Research-status Report
三陸漁村集落の津波被災状況の分析と復興計画および復興過程に関する参与的研究
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24656355
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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| Research Institution | Kanagawa University |
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Principal Investigator |
重村 力 神奈川大学, 工学部, 教授 (30116214)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
月舘 敏栄 八戸工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50124897)
岡田 知子 西日本工業大学, デザイン学部, 教授 (30258503)
後藤 隆太郎 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00284612)
三笠 友洋 神奈川大学, 工学部, 助教 (50526407)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 都市計画・建築計画 / 減災 / 漁村集落 / 復興計画 / 参与的研究 |
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| Research Abstract |
本研究は津波に被災した三陸沿岸（漁村）集落の被災について集落レベルで明らかにするとともに将来の減災を目標として見据えた復興過程についてこの復興計画策定支援に参与しつつ研究することを目的としている。以上の研究目的の下、24年度は主として以下の研究を行った。
1.復興計画策定支援の過程の整理：大船渡市三陸町越喜来地区における発災以降の復興計画策定支援の成果と諸問題について整理分析を行った。
2.復興住宅計画に向けた聞き取り調査及び集落空間調査：越喜来崎浜集落における仮設住宅居住者を対象に、a.震災前の住まいのかたちと住まい方、b.住宅再建に向けた要望について聞き取り調査を行った。また合わせて集落空間調査として、c.隣保単位の空間構成調査（近隣図の作成）、d.共同空間の分布調査を行い、復興住宅の計画に向けた基礎的情報の整理と分析を行った。
3.住民主体の復興まちづくりとしての集落集会施設の建設ワークショップの支援と記録:中心部が浸水流出した集落の核となる集会施設の自力建設計画に参与し、住民と協同の建設ワークショップを実施し、その過程の記録を行った。
4.成果の発表と討論:上記の成果について、農村計画委員会春季学術研究会(6月)、日本建築学会大会(9月)、震災2周年シンポジウム(3月)の３つの公開研究会において、中間成果を報告し意見と経験を交換した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1. 基礎資料の収集と分析として被災集落マップを作成した。
2. 越喜来地区復興委員会による復興計画策定への参与、およびその後の集落単位での個別事業に関する計画支援を行った。計画の進展スピードは遅いが、そのプロセスを国名に記録し課題の検討を行った。
3.復興住宅の計画支援の過程において、仮設居住者の住需要に関するヒアリング調査に加え、集落空間、漁家住宅、住まい方などの実態調査を行った。
以上より概ね当初の予定を達成し順調に進展していると言える。
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| Strategy for Future Research Activity |
1.集落復興計画に関する参与的研究を推進する。具体的には、震災以降継続的に参与してきた越喜来地区において、a.当初の復興計画と具体的事業の進捗状況の記録と検証、b.防災集団移転等の各種個別事業の計画支援を行いその過程の記録と課題の分析を行う。
2.復興住宅のモデル提案と計画支援ワークショップの実施及びその記録を行う。24年度に調査を実施した崎浜地区の集団移転を予定する世帯を対象に、崎浜型復興住宅のモデル作成ワークショップを実施するとともに、その過程からより具体的な住需要の把握と課題の整理を行う。
3.これらの成果をもとに研究会を実施し、成果の中間とりまとめを行う。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
24年度の研究費については、効率よく使用できたため残金が6万円程度発生した。25年度の研究費は、当初の予定にこの残金を加えた全体の使用計画として、調査関連文具等の物品費として50,000円、調査旅費として740,000円、調査資料作成整理補助者謝金として120,000円、その他の費用として、レンタカー代として50,000円の使用を見込む。
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