2013 Fiscal Year Annual Research Report
コンビナトリアルアプローチによる高耐食Mg-Li合金の開発
Project/Area Number |
24656428
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
赤尾 昇 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 助手 (80222503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 信義 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40111257)
武藤 泉 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20400278)
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Keywords | Mg-Li合金 / コンビナトリアルマテリアル / 高耐食合金 |
Research Abstract |
従来の耐食材料開発では,各組成のバルク試料を作製し,それらの耐食性を個別に評価する手法がとられてきた。この方法では材料開発に要する時間が長いという欠点がある。最近,「コンビナトリアルアプローチ」と呼ばれる材料開発法が注目されている。この方法は材料開発の大幅なスピードアップが期待できる方法である。 またIBSD法を用いると組成を連続的に変化させた薄膜を合成できる。一方,ミクロ電気化学セルを用いると,直径数十~数百μmの局所測定ができる。この微小電極面内での組成変化は僅か(±0.05%程度)であることから,一枚の試料で各組成部分の電気化学計測が可能である。このように両手法を組み合わせることによってコンビナトリアルな耐食材料開発が行える。 本研究では,Li含有量を連続的に変化させたMg-Li合金薄膜を合成し,合成した薄膜の各組成部分についてミクロ電気化学セルを用いた局所電気化学計測を行い,耐食性について検討する。 試料にはLi含有量を連続的に変化させたMg-Li合金薄膜を合成し,合成した薄膜の各組成部分についてミクロ電気化学セルを用いた局所電気化学計測を行い,耐食性について検討する。 評価法としては,合成した組成傾斜薄膜の各組成部分におけるミクロ電気化学計測を行うことで耐食性の評価をする。また,X線光電子分光法,オージェ電子分光法および初期酸化過程のin-situ解析などの不働態皮膜の性状解析を行い,耐食性改善機構を明らかにする。
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