2013 Fiscal Year Annual Research Report
閉じたき裂の映像法サブハーモニック超音波フェーズドアレイ ―曲面対応への新展開―
Project/Area Number |
24656429
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小原 良和 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90520875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 一司 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00292227)
辻 俊宏 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70374965)
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Keywords | 非破壊検査 / 非線形超音波 / フェーズドアレイ / 曲面 / 閉じたき裂 |
Research Abstract |
東日本大震災による福島第一原発事項発生以降、原発の安全性は世界的関心事だが、その非破壊評価において「曲面部材」と「閉じたき裂」が2大障壁である。例えば、福井県大飯3号機では原子炉容器上蓋の溶接部を応力腐食割れSCC(stress corrosion crack)が貫通する事故があったが、「(1)曲面のため通常の平面型探触子では検査できないこと」、「(2)SCCが閉じており超音波が透過してしまうこと」から、その検査法は未だ存在しない。 そこで本研究では、応募者らが独自に開発してきた閉じたき裂の映像法「サブハーモニック超音波フェーズドアレイSPACE(subharmonic phased array for crack evaluation)」と、最新の「曲面形状に合わせて変形できるフレキシブルアレイ探触子」との融合により、SPACEの曲面対応への新展開をはかることを目的とする。 H25年度は、分解能やグレーティングローブ抑制条件を考慮した、曲面形状に合わせて変形できるフレキシブルアレイ探触子の設計(昨年度実施)に基づいて、試作を行った。さらに、応募者が開発してきたレーザ干渉計操作による評価法を用いて、音場計測を行うことで、送受信性能・分解能を実験的に検証等を行った。以上より、曲面対応型SPACEの基本性能を実証した。
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