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2012 Fiscal Year Research-status Report

機能性膜タンパク質の新規分泌生産システムの開発

Research Project

Project/Area Number 24656505
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

山地 秀樹  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40283874)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords昆虫細胞 / 組換えタンパク質生産 / 膜タンパク質
Research Abstract

本研究の目的は,医薬品開発などの重要なターゲットとなっている膜タンパク質を本来の機能を保持した状態で迅速にかつ高収量で調製できる新たな手法を開発することである.このために本研究では,培養昆虫細胞を宿主として,エンベロープを有するウイルスの表面タンパク質の遺伝子と目的の膜タンパク質の遺伝子を共発現させることにより,目的の膜タンパク質がリン脂質二重層に組み込まれたウイルス様粒子として分泌生産する技術の確立を検討する.本年度は,まず,モデル膜タンパク質としてHalobacterium halobium由来のbacteriorhodopsinを選定し,この遺伝子のコドンを昆虫細胞での発現用に最適化したものを調製した.得られた遺伝子をPCRで増幅し,Bombyx mori由来のアクチンプロモーターの上流にバキュロウイルス由来のトランス作用因子IE-1とエンハンサーHR3を有するプラスミドにクローニングすることにより,昆虫細胞用の高発現型プラスミドベクターを構築した.また,bacteriorhodopsin遺伝子の5'末端側にDrosophila由来のBiPシグナル配列および3'末端側に(His)6タグの塩基配列をそれぞれ付加した発現ベクターもあわせて構築した.現在,構築した発現ベクターをTrichoplusia ni由来のBTI-TN-5B1-4 (High Five) などの培養昆虫細胞にトランスフェクションし,一過性発現を検討している.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

発現ベクターの構築に時間を要したが,おおむね順調に進展している.

Strategy for Future Research Activity

引き続き,一過性発現による膜タンパク質の発現確認,日本脳炎ウイルスの表面タンパク質prMおよびEの遺伝子との共発現の検討,目的膜タンパク質を高発現するような至適条件の探索等を進めていく.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

設備備品として,酵素免疫測定法において使用するマイクロプレートリーダーの更新を検討している.また,当該研究課題に関する情報収集および研究成果発表を行うため,23rd ESACT Meetingへの参加を計画している.

URL: 

Published: 2014-07-24  

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